徒歩々遠足 3
◎タロウと猫たくさん [昨年9月]
お出迎えは三毛ちゃんとキジトラさん。
三毛ちゃんはおっちゃんが手術(捕獲)したんだって。

チャイさんスリスリ

ポンちゃんも

納屋の二階、空っぽなのでドライ補充。
(ここには給餌ボックスができたのを忘れていた)

ちゃっかりポンちゃん、
犬班で犬飯準備中のおっちゃんのそばで待つ。
あぁ変わらないね。

もう一匹キジトラさん、で計5匹

ヌヌ?とおっちゃんが突然ポンちゃんを引き寄せ、口をこじ開ける。
「うわ、口内炎ひでぇ、臼歯も腐ってるし、こりゃ痛そう」

え、そうなの… なんで口開けてみたの?
「口回りが汚れてっから」
そうか…猫たちの口をこじ開けるなんて、したことなかったな。
ごはんあげて、次へ向かうだけで精一杯で。

ムハムハ。
ポンちゃんも以前と変わらずペロリとたいらげるけれど。

チャイさんと三毛ちゃんも

ハイハーイ、タロさん!
忘れてませんともだってごはん済んでもずっと大声でうるさいもん

おやつあげます

ようやくタロさが落ち着くと、おっちゃんが
ちょといらっしゃい、と腰を下ろし
改めてポンちゃんを保定してもう一度口の中を確認。

あわわ… 大きなポリープが二つも。

こんなヒドイのは、キャリアっこ部屋の奏くらいしか見たことがないと。
奏は抜歯して明らかに痛みから解放され、改善した。
「順番飛ばして次はきみかもね…考えるよ」とおっちゃん。

ポンちゃんなつっこいし里子に行かれないかな。
「白血病かもしれないよね」とおっちゃん。…そか。
ここのコたちは比較的ダメージが少なそうに見えていたけれど、
それも半年以上前のこと。猫たちにとっては長く苦しい時間が過ぎていた。
そしてポンちゃんは男のコだったのね。
フレコンの上を渡っておトイレに向かうチャイさん

犬班A。さんことおっちゃんは、村の給餌ボラではなく、
事故直後から現在も、主に20km圏内の保護を続けている方である。
村に出向くのは緊急事態などでヘルプ要請があったり、
特に気になることがあったとき。
道は全部知っているし全リストも持っているけれど、
各戸の場所の記憶はピンポイントであり「給餌ルート」ではない。
たとえば用がないからさくらのいた丘には一度も行ったことがない。
えーっと、まさかのオレ道案内…がんばれ…
◎ゴンのいた納屋 [昨年9月]
空っぽのドライを補充。
ここはサビ母さんの子猫を見つけてしまったとき、
おっちゃんが何日も張り付いて捕獲してくれたのだった。

◎クーの家を探してたら先にたどり着いた、
枯れ葉溜まりに 小さくら [昨年9月]

小ささかま

つばき

木蓮

藤

フレコン山に、見たことない排気塔みたいなのがついている。

そして機械につながっている。何を測っているのだろ。
いつまで放置する計画なのだろ。この先も、いろいろ足していけば
それだけ誰かが儲かる仕組みなのだろう。
汚染は降り続け、大地は元に戻らないと、みな知っているのに。

◎サビ一家のタマちゃんち [昨年9月]
空っぽ
ここにも初期にはたくさんの猫がいたそうだ。

あ、ヒゲちゃん見つけたよ

ム、はじめまして…

家を出たところでアカに会った。ごはん食べてね

禿げ地の向こうから帰って来たキジ白くんも、食べてね

うん、居着きのあのコだ(昨年7月末の写真)、
ハチワレがちょっと曲がっててフキダシみたいに見えっぺ

◎蔵ら(さくら)のいた丘 [昨年9月]

荒らされてはいなかった。
給餌の間、さくらの声真似(高い声)で三毛ちゃんを呼び続ける。
誰もいなかった。

さくらヶ丘。
今では信じられない。さくらがここで三年間も暮らしていたなんて。

雨が少し降って来た。
◎もと噛む犬クーの家 [昨年9月]
クーは村内のシェルターで暮らしている。
猫が二匹いるのだけれど、誰もおらず、メシだけ置く。

たくさんの盆栽

残したい花たち

10軒終了、これにて私が知っているお宅は以上です。
一匹ずつをしっかりと見て行く時間というのが必要なこともある。
けれど問題が見つかったところで、受け入れ先不足や飼い主の事情で
保護できなかったり治療後にリターンしたり。
そんなコたちが今も残されているわけで。
どこにいようと関わり続ける私たちの一歩ずつが、
動物たちの最後のか細い命綱であることは確かだ。
レスキューの現場、仮の家であるシェルター、終の家族、
それらをつなぐたくさんの点やヒトの手を増やさなくてはならない。
村が黒く塗りつぶされる前に。
雨をしのぐ小さな小屋さえもが取り壊される前に。
一歩でも前へ、一匹でも多く、安全な場所へ。

村をあとに @17:00

[つづく]
お出迎えは三毛ちゃんとキジトラさん。
三毛ちゃんはおっちゃんが手術(捕獲)したんだって。

チャイさんスリスリ

ポンちゃんも

納屋の二階、空っぽなのでドライ補充。
(ここには給餌ボックスができたのを忘れていた)

ちゃっかりポンちゃん、
犬班で犬飯準備中のおっちゃんのそばで待つ。
あぁ変わらないね。

もう一匹キジトラさん、で計5匹

ヌヌ?とおっちゃんが突然ポンちゃんを引き寄せ、口をこじ開ける。
「うわ、口内炎ひでぇ、臼歯も腐ってるし、こりゃ痛そう」

え、そうなの… なんで口開けてみたの?
「口回りが汚れてっから」
そうか…猫たちの口をこじ開けるなんて、したことなかったな。
ごはんあげて、次へ向かうだけで精一杯で。

ムハムハ。
ポンちゃんも以前と変わらずペロリとたいらげるけれど。

チャイさんと三毛ちゃんも

ハイハーイ、タロさん!
忘れてませんともだってごはん済んでもずっと大声でうるさいもん

おやつあげます

ようやくタロさが落ち着くと、おっちゃんが
ちょといらっしゃい、と腰を下ろし
改めてポンちゃんを保定してもう一度口の中を確認。

あわわ… 大きなポリープが二つも。

こんなヒドイのは、キャリアっこ部屋の奏くらいしか見たことがないと。
奏は抜歯して明らかに痛みから解放され、改善した。
「順番飛ばして次はきみかもね…考えるよ」とおっちゃん。

ポンちゃんなつっこいし里子に行かれないかな。
「白血病かもしれないよね」とおっちゃん。…そか。
ここのコたちは比較的ダメージが少なそうに見えていたけれど、
それも半年以上前のこと。猫たちにとっては長く苦しい時間が過ぎていた。
そしてポンちゃんは男のコだったのね。
フレコンの上を渡っておトイレに向かうチャイさん

犬班A。さんことおっちゃんは、村の給餌ボラではなく、
事故直後から現在も、主に20km圏内の保護を続けている方である。
村に出向くのは緊急事態などでヘルプ要請があったり、
特に気になることがあったとき。
道は全部知っているし全リストも持っているけれど、
各戸の場所の記憶はピンポイントであり「給餌ルート」ではない。
たとえば用がないからさくらのいた丘には一度も行ったことがない。
えーっと、まさかのオレ道案内…がんばれ…
◎ゴンのいた納屋 [昨年9月]
空っぽのドライを補充。
ここはサビ母さんの子猫を見つけてしまったとき、
おっちゃんが何日も張り付いて捕獲してくれたのだった。

◎クーの家を探してたら先にたどり着いた、
枯れ葉溜まりに 小さくら [昨年9月]

小ささかま

つばき

木蓮

藤

フレコン山に、見たことない排気塔みたいなのがついている。

そして機械につながっている。何を測っているのだろ。
いつまで放置する計画なのだろ。この先も、いろいろ足していけば
それだけ誰かが儲かる仕組みなのだろう。
汚染は降り続け、大地は元に戻らないと、みな知っているのに。

◎サビ一家のタマちゃんち [昨年9月]
空っぽ
ここにも初期にはたくさんの猫がいたそうだ。

あ、ヒゲちゃん見つけたよ

ム、はじめまして…

家を出たところでアカに会った。ごはん食べてね

禿げ地の向こうから帰って来たキジ白くんも、食べてね

うん、居着きのあのコだ(昨年7月末の写真)、
ハチワレがちょっと曲がっててフキダシみたいに見えっぺ

◎蔵ら(さくら)のいた丘 [昨年9月]

荒らされてはいなかった。
給餌の間、さくらの声真似(高い声)で三毛ちゃんを呼び続ける。
誰もいなかった。

さくらヶ丘。
今では信じられない。さくらがここで三年間も暮らしていたなんて。

雨が少し降って来た。
◎もと噛む犬クーの家 [昨年9月]
クーは村内のシェルターで暮らしている。
猫が二匹いるのだけれど、誰もおらず、メシだけ置く。

たくさんの盆栽

残したい花たち

10軒終了、これにて私が知っているお宅は以上です。
一匹ずつをしっかりと見て行く時間というのが必要なこともある。
けれど問題が見つかったところで、受け入れ先不足や飼い主の事情で
保護できなかったり治療後にリターンしたり。
そんなコたちが今も残されているわけで。
どこにいようと関わり続ける私たちの一歩ずつが、
動物たちの最後のか細い命綱であることは確かだ。
レスキューの現場、仮の家であるシェルター、終の家族、
それらをつなぐたくさんの点やヒトの手を増やさなくてはならない。
村が黒く塗りつぶされる前に。
雨をしのぐ小さな小屋さえもが取り壊される前に。
一歩でも前へ、一匹でも多く、安全な場所へ。

村をあとに @17:00

[つづく]
▲
by ginji_asakusa
| 2015-05-16 04:07
| お出かけ
徒歩々遠足 2
まずは病院へ。
シェルターでは二つの病院を症状によって使い分けていて、
近いほうのかかりつけをA病院とすると遠いほうのB病院では
主に抜歯手術をお願いしているそうだ。
今日抜歯の二夜(にや)ばあちゃんは
シェルターと知ってか舎の前に棄てられていたコ。
がんばって元気で戻って来てね。

こちらの病院に入院させていたのは二匹。
飯舘村の高線量地区で、セリとともに保護されたフキ、
(保護の様子:natsumintさんのブログ ★)

飯舘村の母子猫西宅東宅の合間であやこ隊長が見かけて(4/19)★
騒然となった白ロン毛のロロ。
(保護の様子:natsumintさんのブログ ★)
見分けがつかないくらい白猫が多い地帯ではあるけれど、
白長毛のこんな猫がいたら遠目でも目立つはずなのに
これまで誰も見かけたことがなかった。っていうのが
合点がいかないけど… ともかくひと息ついてくだされな。

順番待ち&二夜の手術前検査の結果を待ち、
だいじょうぶそうということで、お預けして出発。
いつもならおっちゃんは、麻酔から醒めるときそばにいてあげるんだけども。
すでに予定より1時間遅れ。車中で昼ごはんモグモグ。
向かう先は村。
今のこと、今後のことをおっちゃんと相談している中で、
「あなた半年以上行ってないことだし、村行くか!」
と誘っていただき、一も二もなく「だな!」と決まった遠足。
ぐるぐる考えてないで、またいろいろ感じてみなさいよ、
という励ましのメッセージとありがたく受け取った。
遠足と言えば楽しそうだけど、いつだって命のかけらを背負う旅。
行くならば、と日比さんから二つの地域の給餌も任された。押忍。
山木屋の餌場 @13:45
こちらは黒でなく青いフレコンバッグ。
現在は建物内の撤去も始まっているそうな。

いつもの猫たちはおらず、耳カットなしのキジトラがいた。
小柄だな、女のコ?
馴れてはいないけれどピューと逃げるわけでもなく、メシ待ちの様子。
あぁ久々の、「メシだけ置いてとっとと帰れビーム」だよ。

レスキュー車レインボー号に積んである捕獲器を、
仕掛けてみっぺ?とおっちゃんが仕掛けて離れてみると、

数秒で掛かった…
ハイ先輩、質問です、今の仕掛けのポイントは?
「捕獲器が登場してもメシの匂いに鼻をヒクヒクさせてたでしょ、
てことはハラペコ。そんなときはどこに置こうかとウロウロしたり
物陰に誘い込むなんてことせずに、当たり前みたいな顔して
置けばいいんだよ」
この猫は、この檻が何であるかなんて全く考えてないように、
メシしか見えてないように、ストレートに奥まで入っていったのだった。
さすがに捕らえられてからは慌てて、食べなくなってしまった。
ハラペコだったのにごめんよ…
こんなとき、これから村内を回るのだから帰りに、なんて思っても、
帰りにまたいるとは限らない。というか、ほぼいないだろう。
見つけたならすぐトライ。
去勢によって今後の長い苦しみが減ることを願って、ご同行願います。
あ、男のコでした。
日比さんが給餌されたのだろう、
通りに面したボックスは山盛り&猫が少し食べた跡

「どこもかしこも。もう笑うしかできないよ…」
と聞いていた通り、村に入ると黒の山、黒の壁。

運転しないからなおさら、絵として記憶している風景は
あまりにもねじ曲がっていた。

その奥も、その奥も、もう遠慮などなく。

一部のカバーが緑になったのは、黒だとあまりに禍々しく、
緑なら遠目で保護色になるから? 黒が足りなくなったから?

◎母子猫西 [昨年9月]
ジョセンが休憩中で入れた。
知らない作業おじさんたちにもめげず、飼い猫のバナナだけがいた。

ごはんだよー おいでよー

そんな前じゃやだよー

ですよねー 奥までお運びしました

◎母子猫東 [昨年9月]
こちらは休憩中じゃなかったけど、作業員さんが
ものすごい笑顔で「いつでもどうぞ!」と通してくだすった。
猫の姿ナシ、二カ所に置き餌

◎続いて、チビーー [昨年9月][チビ失踪]

「いつも通り」チビの案内で納屋に入ると、

白い猫さんが!しかも首輪しとる…

他のボランティアさんにも見かけられており、
「赤い首輪」とあったけれど茶色かもしれない。
あぁハイ、空っぽですね

千夜はいなくなったけれどチビは変わらずそこにいて、
他の猫も受け容れたりしていて、その変わらぬ姿と自分の非力に
涙がこみ上げる。
チーズもお元気。
だけど「犬のノート」によれば誰も来ておらず四日目。
泣きたいのは私たちじゃない。

じゃあドライもなかったチビはもっとおなかすいてるね、
メシメシ

おっちゃんには、チビに会う理由があった。
前回会ったときに気づいたという目の異常。
白内障か緑内障か、ともかく目の表面が盛り上がっていて痛々しい。
うーん、写真うまく撮れず…

ごめんごめん、大好きなちゅーるあげるからね。
ワイルドだね…

ヘン顔特集

肉球はどれも指だけマーブル

白猫さんもメシ待ち

チーズもいっぱいもらってよかったね

おうち入りたいよね

モッフをご所望

チビといろんな話をした。
千夜のこと、病気のこと、きっとよくなる、よくしようね。
バイバイ、ごめんね。

◎並びのお宅 [昨年9月]
猫声で呼んだら、床下にマガリいたー

食べないの…

車まで離れたらようやく食べてた。
小さいヒトたちが還れなくなった村の、
ところどころで見かけた鯉のぼり

猫も犬も駆け回ったあの野原

多くのヒトと動物たちの故郷

[つづく]
シェルターでは二つの病院を症状によって使い分けていて、
近いほうのかかりつけをA病院とすると遠いほうのB病院では
主に抜歯手術をお願いしているそうだ。
今日抜歯の二夜(にや)ばあちゃんは
シェルターと知ってか舎の前に棄てられていたコ。
がんばって元気で戻って来てね。

こちらの病院に入院させていたのは二匹。
飯舘村の高線量地区で、セリとともに保護されたフキ、
(保護の様子:natsumintさんのブログ ★)

飯舘村の母子猫西宅東宅の合間であやこ隊長が見かけて(4/19)★
騒然となった白ロン毛のロロ。
(保護の様子:natsumintさんのブログ ★)
見分けがつかないくらい白猫が多い地帯ではあるけれど、
白長毛のこんな猫がいたら遠目でも目立つはずなのに
これまで誰も見かけたことがなかった。っていうのが
合点がいかないけど… ともかくひと息ついてくだされな。

順番待ち&二夜の手術前検査の結果を待ち、
だいじょうぶそうということで、お預けして出発。
いつもならおっちゃんは、麻酔から醒めるときそばにいてあげるんだけども。
すでに予定より1時間遅れ。車中で昼ごはんモグモグ。
向かう先は村。
今のこと、今後のことをおっちゃんと相談している中で、
「あなた半年以上行ってないことだし、村行くか!」
と誘っていただき、一も二もなく「だな!」と決まった遠足。
ぐるぐる考えてないで、またいろいろ感じてみなさいよ、
という励ましのメッセージとありがたく受け取った。
遠足と言えば楽しそうだけど、いつだって命のかけらを背負う旅。
行くならば、と日比さんから二つの地域の給餌も任された。押忍。
山木屋の餌場 @13:45
こちらは黒でなく青いフレコンバッグ。
現在は建物内の撤去も始まっているそうな。

いつもの猫たちはおらず、耳カットなしのキジトラがいた。
小柄だな、女のコ?
馴れてはいないけれどピューと逃げるわけでもなく、メシ待ちの様子。
あぁ久々の、「メシだけ置いてとっとと帰れビーム」だよ。

レスキュー車レインボー号に積んである捕獲器を、
仕掛けてみっぺ?とおっちゃんが仕掛けて離れてみると、

数秒で掛かった…
ハイ先輩、質問です、今の仕掛けのポイントは?
「捕獲器が登場してもメシの匂いに鼻をヒクヒクさせてたでしょ、
てことはハラペコ。そんなときはどこに置こうかとウロウロしたり
物陰に誘い込むなんてことせずに、当たり前みたいな顔して
置けばいいんだよ」
この猫は、この檻が何であるかなんて全く考えてないように、
メシしか見えてないように、ストレートに奥まで入っていったのだった。
さすがに捕らえられてからは慌てて、食べなくなってしまった。
ハラペコだったのにごめんよ…
こんなとき、これから村内を回るのだから帰りに、なんて思っても、
帰りにまたいるとは限らない。というか、ほぼいないだろう。
見つけたならすぐトライ。
去勢によって今後の長い苦しみが減ることを願って、ご同行願います。
あ、男のコでした。
日比さんが給餌されたのだろう、
通りに面したボックスは山盛り&猫が少し食べた跡

「どこもかしこも。もう笑うしかできないよ…」
と聞いていた通り、村に入ると黒の山、黒の壁。

運転しないからなおさら、絵として記憶している風景は
あまりにもねじ曲がっていた。

その奥も、その奥も、もう遠慮などなく。

一部のカバーが緑になったのは、黒だとあまりに禍々しく、
緑なら遠目で保護色になるから? 黒が足りなくなったから?

◎母子猫西 [昨年9月]
ジョセンが休憩中で入れた。
知らない作業おじさんたちにもめげず、飼い猫のバナナだけがいた。

ごはんだよー おいでよー

そんな前じゃやだよー

ですよねー 奥までお運びしました

◎母子猫東 [昨年9月]
こちらは休憩中じゃなかったけど、作業員さんが
ものすごい笑顔で「いつでもどうぞ!」と通してくだすった。
猫の姿ナシ、二カ所に置き餌

◎続いて、チビーー [昨年9月][チビ失踪]

「いつも通り」チビの案内で納屋に入ると、

白い猫さんが!しかも首輪しとる…

他のボランティアさんにも見かけられており、
「赤い首輪」とあったけれど茶色かもしれない。
あぁハイ、空っぽですね

千夜はいなくなったけれどチビは変わらずそこにいて、
他の猫も受け容れたりしていて、その変わらぬ姿と自分の非力に
涙がこみ上げる。
チーズもお元気。
だけど「犬のノート」によれば誰も来ておらず四日目。
泣きたいのは私たちじゃない。

じゃあドライもなかったチビはもっとおなかすいてるね、
メシメシ

おっちゃんには、チビに会う理由があった。
前回会ったときに気づいたという目の異常。
白内障か緑内障か、ともかく目の表面が盛り上がっていて痛々しい。
うーん、写真うまく撮れず…

ごめんごめん、大好きなちゅーるあげるからね。
ワイルドだね…

ヘン顔特集

肉球はどれも指だけマーブル

白猫さんもメシ待ち

チーズもいっぱいもらってよかったね

おうち入りたいよね

モッフをご所望

チビといろんな話をした。
千夜のこと、病気のこと、きっとよくなる、よくしようね。
バイバイ、ごめんね。

◎並びのお宅 [昨年9月]
猫声で呼んだら、床下にマガリいたー

食べないの…

車まで離れたらようやく食べてた。
小さいヒトたちが還れなくなった村の、
ところどころで見かけた鯉のぼり

猫も犬も駆け回ったあの野原

多くのヒトと動物たちの故郷

[つづく]
▲
by ginji_asakusa
| 2015-05-15 02:17
| お出かけ
チビを探しに 3:祈り
もう一度倉庫の中へ。
千夜ちゃんそこで寝てるんだ、いいね。
怖い動物が来たらそこに隠れているんだよ。

もう一回探して来るね

チビィーーーーー

廃屋も

小川の中も


あっちも

こっちも

村に来るようになって初めて見たけど
イノシシ用の罠って大きいんだよ

高いところで胸まで伸びた草の原、
もう一度、ジグザグに隈無く歩いてみる

虫はもうそんなにいない(ハズだ)し

時々こんな風に空いていて、そこにチビがいるんじゃないかと思う

日が傾く

のべ3時間。
私はチビを見つけてあげられなかった。
コレなーんだ

だーれだ

近い近いっ

プラッチ、だよー(本名はシロです)
ジョセンが終わって、預かってもらっていた福猫舎から里帰り。
犬班さん、シロッチがいなくなって毎日泣いてるよー

チビも、隣のジョセンの間だけ
どこかに自主避難してるんだったらいいのにな。
あの家のジョセンが始まったなら、千夜ちゃんも心配だ。
ジョセンは多くの猫たちの運命をも変えてしまった。
もともと正確には把握できていない居着きの猫たちはもとより、
飼い猫たちも。最強甘えっコのサビ猫タマちゃんも娘のモサも
ジョセンが始まってから姿を隠して久しい。
丘の上のさくらの家族・三毛ちゃんは今も居場所を追われている。
お父さんもいっしょで、うれしいねシロ

老犬シロは耳も聞こえていないし足もガクガク。
それでもお父さんを待つこの場所がいちばんうれしいんだって。
元気でいてね。

子どもの頃から下痢体質、とお父さんが言っていたプラッチ。
福猫舎でいろいろなフードを試したところすっかり完治した。
今後もプラッチに食べてもらいたいフードを支援することにしました。
お父さんがいつでも受け取ってくれるそうなので
チーム銀次で運びます。みんなプラッチがだいすきだから。
少しでも元気で長生きしてほしいから。

月が出たー

眠すぎて、新幹線に乗ってからの記憶がない。
みなさまお世話になりました。チーム徒歩々、無力の一日でした。
この日の日比さんのブログ[こちら]
店で着替えて自分給餌して、帰宅 @22:00
いつも帰ると迎えてくれるふたりのきょとんとした顔がたまらない。
毎日は、「また会えるなんて!」という驚きと喜びに満ちている。

毎日は、「また会いたい」という願いと祈りに満ちている。



帰って来てほしい
チビのこと呼び続けるよ

[追記 !!]
10月9日13:44、現地の日比さんからTwitterで
チビの生還が報告されました!
怪我も深く、痩せてしまっているけれど、
生きて千夜ちゃんのいる家に帰って来ました。
千夜ちゃんうれしそうにチビにジャレています。


チビはなんとか帰ったけれど命を落としていたかもしれず、
この状況はチビに限ったことではないということを
改めて胸に刻んでいきたいと思ったできごとでした。
この日の日比さんのブログ[こちら]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』
千夜ちゃんそこで寝てるんだ、いいね。
怖い動物が来たらそこに隠れているんだよ。

もう一回探して来るね

チビィーーーーー

廃屋も

小川の中も


あっちも

こっちも

村に来るようになって初めて見たけど
イノシシ用の罠って大きいんだよ

高いところで胸まで伸びた草の原、
もう一度、ジグザグに隈無く歩いてみる

虫はもうそんなにいない(ハズだ)し

時々こんな風に空いていて、そこにチビがいるんじゃないかと思う

日が傾く

のべ3時間。
私はチビを見つけてあげられなかった。
コレなーんだ

だーれだ

近い近いっ

プラッチ、だよー(本名はシロです)
ジョセンが終わって、預かってもらっていた福猫舎から里帰り。
犬班さん、シロッチがいなくなって毎日泣いてるよー

チビも、隣のジョセンの間だけ
どこかに自主避難してるんだったらいいのにな。
あの家のジョセンが始まったなら、千夜ちゃんも心配だ。
ジョセンは多くの猫たちの運命をも変えてしまった。
もともと正確には把握できていない居着きの猫たちはもとより、
飼い猫たちも。最強甘えっコのサビ猫タマちゃんも娘のモサも
ジョセンが始まってから姿を隠して久しい。
丘の上のさくらの家族・三毛ちゃんは今も居場所を追われている。
お父さんもいっしょで、うれしいねシロ

老犬シロは耳も聞こえていないし足もガクガク。
それでもお父さんを待つこの場所がいちばんうれしいんだって。
元気でいてね。

子どもの頃から下痢体質、とお父さんが言っていたプラッチ。
福猫舎でいろいろなフードを試したところすっかり完治した。
今後もプラッチに食べてもらいたいフードを支援することにしました。
お父さんがいつでも受け取ってくれるそうなので
チーム銀次で運びます。みんなプラッチがだいすきだから。
少しでも元気で長生きしてほしいから。

月が出たー

眠すぎて、新幹線に乗ってからの記憶がない。
みなさまお世話になりました。チーム徒歩々、無力の一日でした。
この日の日比さんのブログ[こちら]
店で着替えて自分給餌して、帰宅 @22:00
いつも帰ると迎えてくれるふたりのきょとんとした顔がたまらない。
毎日は、「また会えるなんて!」という驚きと喜びに満ちている。

毎日は、「また会いたい」という願いと祈りに満ちている。



帰って来てほしい
チビのこと呼び続けるよ

[追記 !!]
10月9日13:44、現地の日比さんからTwitterで
チビの生還が報告されました!
怪我も深く、痩せてしまっているけれど、
生きて千夜ちゃんのいる家に帰って来ました。
千夜ちゃんうれしそうにチビにジャレています。


チビはなんとか帰ったけれど命を落としていたかもしれず、
この状況はチビに限ったことではないということを
改めて胸に刻んでいきたいと思ったできごとでした。
この日の日比さんのブログ[こちら]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』
▲
by ginji_asakusa
| 2014-10-09 05:31
| お出かけ
チビを探しに 2:千夜
自分の目で見た。
千夜はひとりだった。

車の下にいるのも、

スリスリしてくるのも、

メシを待つのも、

メシを食べるのも、

食後の木陰も、

チビの姿はどこにもなかった。

日比さんにはいつも通り周辺の給餌に行っていただき、
私はチビを探す。そのために来た。
まずはふたりの城である倉庫の中を隈無く。
資材置き場は足の踏み場がなく中まで入れない。
隣の小さめの小屋も空っぽ。
続いて敷地内のあらゆる茂み。
9月29日、日比さんが最後にふたりに会ったとき、
珍しくもチビは母屋の向こう側から出て来たという。その茂み。

隣の廃屋とその周辺、

そして広大な野原(もとは農地)。
天気がよいことだけが救い。

チビーーー ニャーーオーーーー
名前を呼ぶそばから涙があふれて止まらない。
それはこの誰もいない村で(いるけど、ジョセンがいっぱい)、
銀さんの名前を呼び続けたときと同じように。
最後に会ったとき、チビは私の猫声にずっと返事をしてくれた。
動画(鳴き声注意)
何が起きたのか知りたい。どこにいるのか知りたい。
せめて見届けてあげたい。どこかに隠れていることを願いながら
声を大きくしたり小さくしたり動揺を悟られないように、
あらゆる山の神さまの力を借りて、チビに届くように。
すすきの海のまんなかで腰を下ろし、チビの声に耳を澄ませた。
今にもヒョコと顔を出すことを祈りながらも、
こんなところを歩いているチビを想像できないことも事実。
そこだけは、通りの向こうの野原からやって来るムクと違う。
チビ、どこにいるの。

野原から一旦戻り、チーズを連れて周辺道路を散歩。
実は初めて、チー散歩。
おばさんいま喘息で走れないからごめんね。
リードを腰に巻き付けて後ろに体重をかけて歩くと
チーズはやがて私に合わせてゆっくり歩いてくれた。

それでもうれしそうにしてくれる。
ねぇチーズ、チビに何が起きたか知らない?

側溝と道ばたの茂みを探しながら歩く。
チビが車道を歩くのは野原よりなさそうだけれど、
珍しく歩いたら車に撥ねられたという可能性もある。

いいよ、もっと行こう、ゆっくりだけど。
ほっトイレまで行きたいけど、チーズ連れて入れないよなぁ…

ひゃっほー 耳踊るチーズ

ほんとうはチーズが家族として、抜群の嗅覚を以て
チビを見つけてくれたらと願っていた。
悲しい散歩。チーズの無邪気さに救われた。
すすきが好き。全部持って帰りたい。

すれ違うジョセン祭りのみなさま方、
犬連れて泣きながら歩いてるオレ見て不気味だろうな。
でもね、日比さんも毎日轢かれた動物見るって、多いとき三匹とか。
飛び出すほうも悪いんだけどさ、こんなに車が多かったことないからさ。
どうかもう少しだけ、気をつけて走ってもらえないかな。
ヒトは住んでいなくても、動物たちは住んでいるんだよ。
メシがなくても家に入れなくてもなんとか三年半生き抜いたコたちなんだよ。

チーズと戻ると、アプローチを走って来るヒトがいた。
名刺を渡され、ジョセンの現場監督のようだった。
オレこの家のヒトじゃありません。
マガリの家を含め隣二軒は絶賛家屋ジョセン中。
次はこのお宅なんですけど連絡がつかなくて、と困っていた。
隣で毎日仕事しているヒトがずっと会えないくらい帰宅してない。
チビがいなくなったことも、きっと知らないんだ…
もともと外飼いだった飼い主たちからよく聞く言葉、
「いなくなったなぁ」「最近見てねえなぁ」
それで済ませられない気持ちを勝手に持ってしまっている自分。
飼い主がどうにもできないことを、どうにもできない自分。
どの猫にも、明日にでも、そうなる可能性がある。
こんなことが、これからも繰り返される。

1時間半が過ぎ日比さんが給餌を終えて戻り、トイレ休憩がてら
近くの行ったことのないお宅へ連れて行っていただく。
高校前のビビリ犬。ごめんごめん近づかないから。

小屋の中に猫も見えた

高校横の放れビビリ犬。耳が聞こえない老犬。

猫もたくさんいるので給餌

チビのところ戻る。
日比さんがブラシかけてくれたよ。

「きれいな毛並やねぇ」 よかったねチーズ

どこかから戻って来て縁の下に入った千夜ちゃん。
チビに何があったの? 千夜ちゃん知ってる?

チビを見つけてあげたいの

知っていたら教えてほしい

ご、ごめん… 千夜ちゃんもさみしいよね…

おやつももろた、ワーイ

戻って来て真顔でおやつ要求

うん、千夜ちゃんにもあげるよ

何かに夢中。
こうして見ると、千夜ちゃんチビに似てるんだよね。

もう一度捜索。
資材置き場を探しているとガタンと物音。
ハッと見ると、前に見たキジトラくん。
私にはチビが猫を相手に死ぬほどケンカするとは思えない。

[つづく]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』
千夜はひとりだった。

車の下にいるのも、

スリスリしてくるのも、

メシを待つのも、

メシを食べるのも、

食後の木陰も、

チビの姿はどこにもなかった。

日比さんにはいつも通り周辺の給餌に行っていただき、
私はチビを探す。そのために来た。
まずはふたりの城である倉庫の中を隈無く。
資材置き場は足の踏み場がなく中まで入れない。
隣の小さめの小屋も空っぽ。
続いて敷地内のあらゆる茂み。
9月29日、日比さんが最後にふたりに会ったとき、
珍しくもチビは母屋の向こう側から出て来たという。その茂み。

隣の廃屋とその周辺、

そして広大な野原(もとは農地)。
天気がよいことだけが救い。

チビーーー ニャーーオーーーー
名前を呼ぶそばから涙があふれて止まらない。
それはこの誰もいない村で(いるけど、ジョセンがいっぱい)、
銀さんの名前を呼び続けたときと同じように。
最後に会ったとき、チビは私の猫声にずっと返事をしてくれた。
動画(鳴き声注意)
何が起きたのか知りたい。どこにいるのか知りたい。
せめて見届けてあげたい。どこかに隠れていることを願いながら
声を大きくしたり小さくしたり動揺を悟られないように、
あらゆる山の神さまの力を借りて、チビに届くように。
すすきの海のまんなかで腰を下ろし、チビの声に耳を澄ませた。
今にもヒョコと顔を出すことを祈りながらも、
こんなところを歩いているチビを想像できないことも事実。
そこだけは、通りの向こうの野原からやって来るムクと違う。
チビ、どこにいるの。

野原から一旦戻り、チーズを連れて周辺道路を散歩。
実は初めて、チー散歩。
おばさんいま喘息で走れないからごめんね。
リードを腰に巻き付けて後ろに体重をかけて歩くと
チーズはやがて私に合わせてゆっくり歩いてくれた。

それでもうれしそうにしてくれる。
ねぇチーズ、チビに何が起きたか知らない?

側溝と道ばたの茂みを探しながら歩く。
チビが車道を歩くのは野原よりなさそうだけれど、
珍しく歩いたら車に撥ねられたという可能性もある。

いいよ、もっと行こう、ゆっくりだけど。
ほっトイレまで行きたいけど、チーズ連れて入れないよなぁ…

ひゃっほー 耳踊るチーズ

ほんとうはチーズが家族として、抜群の嗅覚を以て
チビを見つけてくれたらと願っていた。
悲しい散歩。チーズの無邪気さに救われた。
すすきが好き。全部持って帰りたい。

すれ違うジョセン祭りのみなさま方、
犬連れて泣きながら歩いてるオレ見て不気味だろうな。
でもね、日比さんも毎日轢かれた動物見るって、多いとき三匹とか。
飛び出すほうも悪いんだけどさ、こんなに車が多かったことないからさ。
どうかもう少しだけ、気をつけて走ってもらえないかな。
ヒトは住んでいなくても、動物たちは住んでいるんだよ。
メシがなくても家に入れなくてもなんとか三年半生き抜いたコたちなんだよ。

チーズと戻ると、アプローチを走って来るヒトがいた。
名刺を渡され、ジョセンの現場監督のようだった。
オレこの家のヒトじゃありません。
マガリの家を含め隣二軒は絶賛家屋ジョセン中。
次はこのお宅なんですけど連絡がつかなくて、と困っていた。
隣で毎日仕事しているヒトがずっと会えないくらい帰宅してない。
チビがいなくなったことも、きっと知らないんだ…
もともと外飼いだった飼い主たちからよく聞く言葉、
「いなくなったなぁ」「最近見てねえなぁ」
それで済ませられない気持ちを勝手に持ってしまっている自分。
飼い主がどうにもできないことを、どうにもできない自分。
どの猫にも、明日にでも、そうなる可能性がある。
こんなことが、これからも繰り返される。

1時間半が過ぎ日比さんが給餌を終えて戻り、トイレ休憩がてら
近くの行ったことのないお宅へ連れて行っていただく。
高校前のビビリ犬。ごめんごめん近づかないから。

小屋の中に猫も見えた

高校横の放れビビリ犬。耳が聞こえない老犬。

猫もたくさんいるので給餌

チビのところ戻る。
日比さんがブラシかけてくれたよ。

「きれいな毛並やねぇ」 よかったねチーズ

どこかから戻って来て縁の下に入った千夜ちゃん。
チビに何があったの? 千夜ちゃん知ってる?

チビを見つけてあげたいの

知っていたら教えてほしい

ご、ごめん… 千夜ちゃんもさみしいよね…

おやつももろた、ワーイ

戻って来て真顔でおやつ要求

うん、千夜ちゃんにもあげるよ

何かに夢中。
こうして見ると、千夜ちゃんチビに似てるんだよね。

もう一度捜索。
資材置き場を探しているとガタンと物音。
ハッと見ると、前に見たキジトラくん。
私にはチビが猫を相手に死ぬほどケンカするとは思えない。

[つづく]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』
▲
by ginji_asakusa
| 2014-10-09 05:15
| お出かけ
チビを探しに 1:日課
10月4日、日比さんのブログで一気に全身の血が冷えた。
千夜ちゃんがひとりでチビが出て来なかった。
かなりの頻度で通っておられる日比さんにとっても
それは初めてのことだった。
猫のチビと千夜ちゃん、犬のチーズ。
私が日比さんからこのお宅を初めて習ったのは今年の3月4日、
まだ「かんじき」が必要な頃で、蔵ら(さくら)に初めて会ったのもこのとき。
普段から日比さん以外の給餌ルートにあまり入っていない家、
悪天候ならなおさらたどり着きにくい場所をいくつか教えていただき、
その後ほぼ欠かさず通った。
最後にふたりに会ったのは9月始めの犬猫牛まつりのとき。
([前回]というリンクを辿ると全部遡れます)
全24回の給餌行のうち14回通って14回ともふたりに会えていた。
チーム銀次の他の車を足しても、誰も会えなかったことはない。
繋がれた犬と違い、猫にヒャクパー会える家は他にはない。
ふたりは必ず倉庫から出て来る。
チビの目を盗んでキジトラが入り込んだり
白猫が仲間入りしていたことはあったけれど、いつもふたりいっしょだった。
ここまで「必ず会える」と、いつか必ずやって来る
「ひとり足りない日」を私はずっと怖れていた。
そんな日がどうか来ないことをずっと願っていた。
チビは狩りが得意で倉庫にはネズミや鳥のバラバラ死骸が転がっているので
飢えで死ぬことはないはずだ。
他の場所よりも比較的見通しもよく大型の野生動物の害は見受けられず
それほど心配の多い場所ではなかったけれど、
ドライがよく空になるので小型の野生動物は入っているようだった。
それには獰猛で猫をも喰うというハクビシンも含まれる。
ジョセンが始まり周辺の交通量も多くなっている。
日比さんの記録を見ても、チビはいつも必ず倉庫から登場する。
メシ喰ったらふらりとどこかへ出掛けるのは千夜ちゃんのほうで、
チビが遠征することはこれまでなかった。
オレ様主義で気が強くて、チーズ(犬)の鼻面をわざわざ叩きに行ったりもする。
でもチビはなにより「おうちのコ」で、おうちにいるのが好きで、
どんなに真夏でも激暑ムンムンの倉庫の中から出て来てまた帰って行った。
母屋の玄関前で転がっていることも多く、中に入りたそうにも見えた。
一度おうちの方が帰宅中に家の中を出入りしていた姿も忘れられない。
あぁこのコは飼い猫なんだ、強がっていても、と思ったのだ。
そんなチビでも、一度くらいは会えない日があってもいいだろう。
日比さんたちはネ根性組と違って1時間も遊んでいたりしないから、
たまたまどこかでぐっすり寝落ちていたのかもしれない。
私は固唾を飲んで翌日の報告を待った。
でも日比さんは翌日(5日)立ち寄っておらず、待ちきれず私は
6日に給餌に行く方に、寄ったら結果を教えてほしいとお願いした。
結果は、チビはおらず千夜ちゃんひとりだったと。
これはもう偶然ではない。
チビに何かが起きたことだけは確定してしまった。
数年に一度のオトコの気まぐれ遠征。そうであってほしい。チビもオトコだ。
千夜ちゃんと大げんかして家出。それもアリだ。千夜ちゃんも気が強いから。
でも、仲直りも早いふたりなのだ。
もしも怪我をしているなら一刻も早く見つけてあげなければ。
もしも死んでいるとしても。
おうちが好きだったチビを見つけてあげたい。
手遅れになる。それはこの村で起きているすべてのことに言える。
後悔は猫のためにも誰のためにもならず自分を辛くするだけ。
私には、どうか無事でと祈っているだけでは足りなかった。
明日は火曜日じゃないか。
休みとはいえ他にもやらなくてはならないことはたくさんあるのに
どうしてこうもカーッと、頭が占領されてしまうのか。
自分ではたどり着けないあの村のあの猫たちに。
それは小春や山裾のシロへの後悔、石屋のチロへの心配、
迷いやためらいによって一歩遅れることが命に直結し、
取り返しのつかない結果にもなることを知ってしまったからだ。
私の猫ではないけれど、所有の問題ではなく、
猫たちをあの場所に剥き出しで置いたままにしかできないでいる
自分の問題として常に抱えているからだ。
自分の置いた猫が危ない場所で危ない目に遭う。
「無事でいてね」と言っている場合ではとっくにないのだ。
蔵らを保護したいと伝えたときと同じテンションで
その夜日比さんにお願いのメールを送った。
日比さん始めチビを訪れているヒトたちはきっと同じように心配なはず。
けれど給餌に行っているヒトたちに、チビ探しに時間を使うことはできない。
待っている命、危機に瀕している命は他にもたくさんある。
私は運転できないから一人では村へ行かれず給餌もできない。
給餌のヒトたちができないことをやらせてください、
チビの家で降ろしていただき、チビ探しだけをさせてください。
そのためだけに行きたいのです。
村に入るには結局誰かを頼って迷惑をかけることになるから
「チームひとり徒歩々(トホホ)」なわけで(過去の活動w ★)、
犬猫たちのためいちばんやってはいけないことは
日比さんの活動時間を削いでしまうこと。
ともかく、せめて、私を置き去りにしてさえいただければ…
その後電話で話した日比さんは諦め声で
「来るのね。じゃ、9時に郡山駅で」と言ってくだすった。
背後で奥さまが「上野発は7時38分〜」と教えてくださり、
そのまま手の甲にメモした @22:40
そこから母と晶子さんとチームメンバーに急なことでと報告して、
止めても聞かないよねとありがたくも応援とともに送り出され、
仁義メシの在庫からチビたちの分と隣のマガリたちの分を用意。
保護するための洗濯ネット、バスタオル、毛布なども持ったし
着替えと念のための冬支度も入れたら荷物がアホみたいにデカイけど
それはいつものことだ。
鍋を二つ煮ていたので遅くなってしまい、明け方から自宅で支度。
寝たら起きられないからそのまま行くゼ押忍。
新幹線だけど長靴とレインスーツとリュックで行くゼ。
って前置きがなっげーーよ!
猫のみなさんは寝てたらどうですかー

坊ちゃんもねむねむでしょー

私が寝ないと枕元には行かないらしい。と初めて知った。
ごめんね…

さくらはん…

おケツがのりきれてないよ…

上野から新幹線で70分、定刻通り郡山に着き、
肉球号の車中で日比さんに確認する。
9月29日以降10月4日までの間、日比さんか他の給餌隊はチビの家に行ったのか。
各給餌隊のブログレポートが出るまでに時差はあっても
日比さんのところには事前と事後に訪問先の報告が行くようになっている。
日比さんや他の隊の翌日のルートを作るために必要な情報だからだ。
リストを見ると、誰も行っていなかった。
日比さんが訪れた29日を最後に、空白の五日間。
チビが行方不明なのは4日からの三日間ではなく、もっと長い可能性がある。
もしも29日の夜に何かあったとしたら、すでに一週間…
「チビんとこ直行したほうがええ?」
いえいえ通り道は寄って行きましょう、日比さんの日課ですから。
というわけで、山木屋交差点のみなさんから。[前回]
お富士さーん @10:00

「おっちゃーーん」とみんな日比さんに駆け寄る

ゴエモンの傷の経過を確認する日比さん

声だけ威勢のいいサバビちゃん。あとちょっとで触れそう。

ごはんやでー
気づけばオレ、日比大先輩と給餌してる。斬新…
(そういえば返品されたことあったな…)

なつっこくない三毛ちゃんとキジ白くん

もう一匹はアビ色。みんなガツガツ

おやつ追加要求。おっちゃん優しいからいっぱいくれるで。
こちらが299肉球号。

いっぱい食べてねお富士さん

続いて私は初めて、坂のチョコちゃん宅 姿ナシ。
[メモ]奥からドライ置き場とウェット置き場とダミードライ置き場

続いてGS横。[前回]
わー日比さんだとシロ触れるんだ…

並んだ並んだ

「シロがんばっとるなぁ」
日比さんが猫たちにかける声は甘く優しく泣きそうになる。
猫たちにもきっと毎日のおっちゃんの訪問が励みになっているのだ。

ゴロスリ茶トラくんと、サバ白に追われて
隅っこでしか食べられないハチワレさん

続いて、監視カメラのデータを回収にゲート前牛舎へ。[前回]
納屋の二階をカタンと横切ったのは白い大きな猫。
さくらと同じ色合いの薄茶白かな。写真撮れず。
続いて母さんも発見。
日陰亭臨時保育園の最初のシマシマ三匹兄妹の母さんです。
お子さんたちみな新しいおうちでしあわせに過ごしていますとご報告。

重機の下に移動。どこを撮ってもお行儀よく三つ指ついて。
おうちの方が帰宅されており朝ごはん置いてあったので
白猫の分も少しずつだけ補充。

任務完了さぁチビのところへ、と出発すると、車道に出て来たお方が…
ムクじゃないのぉ〜〜 [前回]

これは素通りできぬゴチーン

「行くんやね…」と日比さんも車をアプローチに向ける。
散歩に行こうとしてたムクもUターン。ごはん食べ行こ行こ。

ジョセンで様変わりしたアプローチをいっしょに歩く

チャビもいた。うわーほんとに触れるようになっとる。
てか、顔に怪我してる…

軟膏ぬりぬり、ポンポン

うぅ痛々しい… まるで顔の正面から噛み付かれたみたいだ。
痛いのだろう、ドラミちゃんみたいなまん丸かわいらしさは消え
険しい顔をしていた。

ムクもさ…気をつけてね…
ムクはチームぶさかわとしてだけでなく、チビと似ているところがある。
ムクのほうがお出かけして、通りの向こうから登場することもあるし
会えないこともあったけど、たいてい家で会えるしなつっこくて家に入りたくて
首輪もしている完全な飼い猫。
それでも、ヒトのいない時間、猫と同じ隙間から入り込む
獰猛な野生動物から守ってあげることは誰にもできない。

「マメとこも行ってやりたいけどなぁ」と並びを通過して、
続いて「小春の家」[前回] チョビだーー
ものすごい移動範囲を誇るフーテンのチョビ。
私が一度だけ会ったことあるのは1月、雪道の途中。
葉タバコ組合にいたときもあった。今はこの餌場に落ち着いている。
チビもチョビみたいな猫だったら、しばらくいなくても
どこかで会えると信じられるのだけど。

なつっこくないサビと三毛

チョビも怪我アリ

どこに行ってもいいけど、車に気をつけて、元気でいてね

オホッ、お愛想ありがと

日比さんが坂の上に向かって猫声で呼び掛ける。
「もう一匹、みんなからいじめられてんのがおってな」
餌場に近づけないそのコは、呼べば必ず応えるのだそう。
やってみると、小屋の中から応える声が。
隙間から覗いたらいた、茶トラくん!

戸の隙間から皿を入れるとガツガツ必死で食べた。
「必ず声かけてやって」と日比さん。ハイそうします。

[つづく]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』
千夜ちゃんがひとりでチビが出て来なかった。
かなりの頻度で通っておられる日比さんにとっても
それは初めてのことだった。
猫のチビと千夜ちゃん、犬のチーズ。
私が日比さんからこのお宅を初めて習ったのは今年の3月4日、
まだ「かんじき」が必要な頃で、蔵ら(さくら)に初めて会ったのもこのとき。
普段から日比さん以外の給餌ルートにあまり入っていない家、
悪天候ならなおさらたどり着きにくい場所をいくつか教えていただき、
その後ほぼ欠かさず通った。
最後にふたりに会ったのは9月始めの犬猫牛まつりのとき。
([前回]というリンクを辿ると全部遡れます)
全24回の給餌行のうち14回通って14回ともふたりに会えていた。
チーム銀次の他の車を足しても、誰も会えなかったことはない。
繋がれた犬と違い、猫にヒャクパー会える家は他にはない。
ふたりは必ず倉庫から出て来る。
チビの目を盗んでキジトラが入り込んだり
白猫が仲間入りしていたことはあったけれど、いつもふたりいっしょだった。
ここまで「必ず会える」と、いつか必ずやって来る
「ひとり足りない日」を私はずっと怖れていた。
そんな日がどうか来ないことをずっと願っていた。
チビは狩りが得意で倉庫にはネズミや鳥のバラバラ死骸が転がっているので
飢えで死ぬことはないはずだ。
他の場所よりも比較的見通しもよく大型の野生動物の害は見受けられず
それほど心配の多い場所ではなかったけれど、
ドライがよく空になるので小型の野生動物は入っているようだった。
それには獰猛で猫をも喰うというハクビシンも含まれる。
ジョセンが始まり周辺の交通量も多くなっている。
日比さんの記録を見ても、チビはいつも必ず倉庫から登場する。
メシ喰ったらふらりとどこかへ出掛けるのは千夜ちゃんのほうで、
チビが遠征することはこれまでなかった。
オレ様主義で気が強くて、チーズ(犬)の鼻面をわざわざ叩きに行ったりもする。
でもチビはなにより「おうちのコ」で、おうちにいるのが好きで、
どんなに真夏でも激暑ムンムンの倉庫の中から出て来てまた帰って行った。
母屋の玄関前で転がっていることも多く、中に入りたそうにも見えた。
一度おうちの方が帰宅中に家の中を出入りしていた姿も忘れられない。
あぁこのコは飼い猫なんだ、強がっていても、と思ったのだ。
そんなチビでも、一度くらいは会えない日があってもいいだろう。
日比さんたちはネ根性組と違って1時間も遊んでいたりしないから、
たまたまどこかでぐっすり寝落ちていたのかもしれない。
私は固唾を飲んで翌日の報告を待った。
でも日比さんは翌日(5日)立ち寄っておらず、待ちきれず私は
6日に給餌に行く方に、寄ったら結果を教えてほしいとお願いした。
結果は、チビはおらず千夜ちゃんひとりだったと。
これはもう偶然ではない。
チビに何かが起きたことだけは確定してしまった。
数年に一度のオトコの気まぐれ遠征。そうであってほしい。チビもオトコだ。
千夜ちゃんと大げんかして家出。それもアリだ。千夜ちゃんも気が強いから。
でも、仲直りも早いふたりなのだ。
もしも怪我をしているなら一刻も早く見つけてあげなければ。
もしも死んでいるとしても。
おうちが好きだったチビを見つけてあげたい。
手遅れになる。それはこの村で起きているすべてのことに言える。
後悔は猫のためにも誰のためにもならず自分を辛くするだけ。
私には、どうか無事でと祈っているだけでは足りなかった。
明日は火曜日じゃないか。
休みとはいえ他にもやらなくてはならないことはたくさんあるのに
どうしてこうもカーッと、頭が占領されてしまうのか。
自分ではたどり着けないあの村のあの猫たちに。
それは小春や山裾のシロへの後悔、石屋のチロへの心配、
迷いやためらいによって一歩遅れることが命に直結し、
取り返しのつかない結果にもなることを知ってしまったからだ。
私の猫ではないけれど、所有の問題ではなく、
猫たちをあの場所に剥き出しで置いたままにしかできないでいる
自分の問題として常に抱えているからだ。
自分の置いた猫が危ない場所で危ない目に遭う。
「無事でいてね」と言っている場合ではとっくにないのだ。
蔵らを保護したいと伝えたときと同じテンションで
その夜日比さんにお願いのメールを送った。
日比さん始めチビを訪れているヒトたちはきっと同じように心配なはず。
けれど給餌に行っているヒトたちに、チビ探しに時間を使うことはできない。
待っている命、危機に瀕している命は他にもたくさんある。
私は運転できないから一人では村へ行かれず給餌もできない。
給餌のヒトたちができないことをやらせてください、
チビの家で降ろしていただき、チビ探しだけをさせてください。
そのためだけに行きたいのです。
村に入るには結局誰かを頼って迷惑をかけることになるから
「チームひとり徒歩々(トホホ)」なわけで(過去の活動w ★)、
犬猫たちのためいちばんやってはいけないことは
日比さんの活動時間を削いでしまうこと。
ともかく、せめて、私を置き去りにしてさえいただければ…
その後電話で話した日比さんは諦め声で
「来るのね。じゃ、9時に郡山駅で」と言ってくだすった。
背後で奥さまが「上野発は7時38分〜」と教えてくださり、
そのまま手の甲にメモした @22:40
そこから母と晶子さんとチームメンバーに急なことでと報告して、
止めても聞かないよねとありがたくも応援とともに送り出され、
仁義メシの在庫からチビたちの分と隣のマガリたちの分を用意。
保護するための洗濯ネット、バスタオル、毛布なども持ったし
着替えと念のための冬支度も入れたら荷物がアホみたいにデカイけど
それはいつものことだ。
鍋を二つ煮ていたので遅くなってしまい、明け方から自宅で支度。
寝たら起きられないからそのまま行くゼ押忍。
新幹線だけど長靴とレインスーツとリュックで行くゼ。
って前置きがなっげーーよ!
猫のみなさんは寝てたらどうですかー

坊ちゃんもねむねむでしょー

私が寝ないと枕元には行かないらしい。と初めて知った。
ごめんね…

さくらはん…

おケツがのりきれてないよ…

上野から新幹線で70分、定刻通り郡山に着き、
肉球号の車中で日比さんに確認する。
9月29日以降10月4日までの間、日比さんか他の給餌隊はチビの家に行ったのか。
各給餌隊のブログレポートが出るまでに時差はあっても
日比さんのところには事前と事後に訪問先の報告が行くようになっている。
日比さんや他の隊の翌日のルートを作るために必要な情報だからだ。
リストを見ると、誰も行っていなかった。
日比さんが訪れた29日を最後に、空白の五日間。
チビが行方不明なのは4日からの三日間ではなく、もっと長い可能性がある。
もしも29日の夜に何かあったとしたら、すでに一週間…
「チビんとこ直行したほうがええ?」
いえいえ通り道は寄って行きましょう、日比さんの日課ですから。
というわけで、山木屋交差点のみなさんから。[前回]
お富士さーん @10:00

「おっちゃーーん」とみんな日比さんに駆け寄る

ゴエモンの傷の経過を確認する日比さん

声だけ威勢のいいサバビちゃん。あとちょっとで触れそう。

ごはんやでー
気づけばオレ、日比大先輩と給餌してる。斬新…
(そういえば返品されたことあったな…)

なつっこくない三毛ちゃんとキジ白くん

もう一匹はアビ色。みんなガツガツ

おやつ追加要求。おっちゃん優しいからいっぱいくれるで。
こちらが299肉球号。

いっぱい食べてねお富士さん

続いて私は初めて、坂のチョコちゃん宅 姿ナシ。
[メモ]奥からドライ置き場とウェット置き場とダミードライ置き場

続いてGS横。[前回]
わー日比さんだとシロ触れるんだ…

並んだ並んだ

「シロがんばっとるなぁ」
日比さんが猫たちにかける声は甘く優しく泣きそうになる。
猫たちにもきっと毎日のおっちゃんの訪問が励みになっているのだ。

ゴロスリ茶トラくんと、サバ白に追われて
隅っこでしか食べられないハチワレさん

続いて、監視カメラのデータを回収にゲート前牛舎へ。[前回]
納屋の二階をカタンと横切ったのは白い大きな猫。
さくらと同じ色合いの薄茶白かな。写真撮れず。
続いて母さんも発見。
日陰亭臨時保育園の最初のシマシマ三匹兄妹の母さんです。
お子さんたちみな新しいおうちでしあわせに過ごしていますとご報告。

重機の下に移動。どこを撮ってもお行儀よく三つ指ついて。
おうちの方が帰宅されており朝ごはん置いてあったので
白猫の分も少しずつだけ補充。

任務完了さぁチビのところへ、と出発すると、車道に出て来たお方が…
ムクじゃないのぉ〜〜 [前回]

これは素通りできぬゴチーン

「行くんやね…」と日比さんも車をアプローチに向ける。
散歩に行こうとしてたムクもUターン。ごはん食べ行こ行こ。

ジョセンで様変わりしたアプローチをいっしょに歩く

チャビもいた。うわーほんとに触れるようになっとる。
てか、顔に怪我してる…

軟膏ぬりぬり、ポンポン

うぅ痛々しい… まるで顔の正面から噛み付かれたみたいだ。
痛いのだろう、ドラミちゃんみたいなまん丸かわいらしさは消え
険しい顔をしていた。

ムクもさ…気をつけてね…
ムクはチームぶさかわとしてだけでなく、チビと似ているところがある。
ムクのほうがお出かけして、通りの向こうから登場することもあるし
会えないこともあったけど、たいてい家で会えるしなつっこくて家に入りたくて
首輪もしている完全な飼い猫。
それでも、ヒトのいない時間、猫と同じ隙間から入り込む
獰猛な野生動物から守ってあげることは誰にもできない。

「マメとこも行ってやりたいけどなぁ」と並びを通過して、
続いて「小春の家」[前回] チョビだーー
ものすごい移動範囲を誇るフーテンのチョビ。
私が一度だけ会ったことあるのは1月、雪道の途中。
葉タバコ組合にいたときもあった。今はこの餌場に落ち着いている。
チビもチョビみたいな猫だったら、しばらくいなくても
どこかで会えると信じられるのだけど。

なつっこくないサビと三毛

チョビも怪我アリ

どこに行ってもいいけど、車に気をつけて、元気でいてね

オホッ、お愛想ありがと

日比さんが坂の上に向かって猫声で呼び掛ける。
「もう一匹、みんなからいじめられてんのがおってな」
餌場に近づけないそのコは、呼べば必ず応えるのだそう。
やってみると、小屋の中から応える声が。
隙間から覗いたらいた、茶トラくん!

戸の隙間から皿を入れるとガツガツ必死で食べた。
「必ず声かけてやって」と日比さん。ハイそうします。

[つづく]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』
▲
by ginji_asakusa
| 2014-10-09 04:40
| お出かけ
犬猫牛まつり 7:泥の重さ
続いて竹林の家、親子4頭 [前回]

マル

スロ(たぶんシロ)

チャコ(母)とイル(父。たぶんエル)の写真なかった…
スロとお散歩

隣の放れ犬、いちごと今年生まれたミルクが全速力で寄って来た

ウォーーッ メシーーーッ

いちごちゃん

いちごちゃん…

放れてるからおうちのヒトいるのかな、行かなくていいか、
と言っていたのだが、もともと放されていたさくら母さんがおらず、
奥から悲鳴のような鳴き声がずっと聞こえている。
てことは、子どもらはいつも放されてるってことか、と寄ってみる。
待ってた、さくら母さん

お皿も水もヒドい状態で、来てよかった。
みなガツガツと二缶を食べる。

いまいち馴れていないミルク。
鎖をぶら下げているけど、引きちぎったのか?

ミルクの分もいちご姉さんに食べられちゃった


お元気でね、さくらはん

続いてメイちゃん [12月]
この地域で残る一匹の飼い猫は、このお宅のミーちゃん。
呼んだら母屋の窓越しに返事があり姿が見えた。
でも扉に鍵がかかっていてメシを運べず、
どこかにあるであろう猫穴からミーちゃんも出て来ない。
わーほんとに猫ゼロなのか…
若さを持て余しているメイちゃんはリードつけるのたいへん

ゴーー!

ここで本日の自分課題としていた「メイちゃんとデート大作戦」初始動。
隣の家のビビリ犬、コゲパンことメリー(♂)、前回はお母さんがおられて
リードを繋いでいただき初めて散歩に行かれた。
メイちゃんとなかよしなのは確認済みなので、メイちゃんで誘えば
行けると思ったのだ行けましたゴーー!

まどかちゃんとオレはチーム犬ビビリだし、ちょっと怖かったけど
潜水の前みたいに息をゴクリすはーと吸い込んで、
思い切って行きましたよ。
脳内イメージにエアシーザーを置いて、「おぬし行きたいのか」と
毅然としたへっぴり腰でリードをメリーの鼻先にぶらさげて、
もうメリーは「いくんいくん」と身をよじってヒトなんて誰でもよくなったのだ。
作戦大成功♡ ンコ中♡

橋の上から。
ここから眺めた夏の星空が忘れられない。

景色は美しく、ワンコはまっつぐで愛しく、
でも知らないヒトんちに勝手に入ってヒトんちの犬を連れ出して
誰もいなくなった場所を散歩するって、
ものすごく異常なことだよね、ものすごく。
時々、夢の中かと思うんだよ。ものすごく悪い夢のね。
るんるる〜♪

おいしそうなコゲパン

帰ってメシ&おやつ

にこにこヘッヘ 楽しかったねー

これにて終了、三日間の夏の犬猫牛犬まつり、
おつかれさまでした @18:30
はぁ夕方には完了のイメージだったんだけどなー
町まで降りて銭湯へ。その前に車内の全消毒。
汚れた靴裏も消毒して袋詰めにし、
ホームセンターで買ったおっサンダルに履き替え、
風呂上がりには一切汚れを持ち込まぬよう注意した。
高知のKaeさんからお届けいただいた仁義消毒液が、
チーム銀次留守番組の猫たちを守ります。
塩素系だけど一軒ずつ移動ごとに手にもかけ、
皮がむけるかと思ったけど、そうでもなかった。
泊まりがけだったので缶ゴミを減らすため、
猫メシはすべてパウチで持って行き、そのほとんどを使い切った。
全国のチーム銀次メシ部のみなさま、
仁義箱でのご参加ありがとうございました。
なお、現在仁義箱からの寄付はパルボウイルスと闘う
シェルター福猫舎への支援を優先しています。
オレ銀号は雨の東北道をひた走り、無事浅草に到着。
お二人の屈強安全運転ありがとうございました。
しばらくすずと遊び、1:45AMには豆川リーダーも無事帰宅の報。
午前3時、さくらはんのもとに帰宅。
すずを連れて帰るか迷ったけれど、
まずはさくらはんに三日間の不在を埋めることに。
母が二晩泊まってくれていたので安心だった。
さくらはんも発作なしでがんばってくれた。
留守番組あっての出動班、いつもありがとうございます。
さっそく投薬したら机の下でいじけてるので、
村で鍛えた猫の声真似をしてみたら、ものすごいハッとした顔。

何度も声を交わし、「あんたもやっぱり猫だった、猫だったのねー!」と
激しくゴツられ舐められ愛されフゴフゴ…
「ただいま」「また会えたね」と喜び合えるしあわせを噛み締めつつ、
それが叶わぬたくさんの家族の苦しみと、生と死のギリギリに追い詰められた
たくさんの犬猫牛たちの姿と、打ち捨てられたあらゆる「日常」の姿を、
鼻の奥の消えない匂いとともに何度も反芻する。
掻き出すことのできない泥がどぷどぷと心に沈んでは積もってゆくのを、
重さに任せて眠る。
この毒は放射能と同じ。
見ないフリをしておけば、存在していないことになる。
そうして三年半もが経ったのだ。
気を取り直して私の夏休みは[こちら]に続く。
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

マル

スロ(たぶんシロ)

チャコ(母)とイル(父。たぶんエル)の写真なかった…
スロとお散歩

隣の放れ犬、いちごと今年生まれたミルクが全速力で寄って来た

ウォーーッ メシーーーッ

いちごちゃん

いちごちゃん…

放れてるからおうちのヒトいるのかな、行かなくていいか、
と言っていたのだが、もともと放されていたさくら母さんがおらず、
奥から悲鳴のような鳴き声がずっと聞こえている。
てことは、子どもらはいつも放されてるってことか、と寄ってみる。
待ってた、さくら母さん

お皿も水もヒドい状態で、来てよかった。
みなガツガツと二缶を食べる。

いまいち馴れていないミルク。
鎖をぶら下げているけど、引きちぎったのか?

ミルクの分もいちご姉さんに食べられちゃった


お元気でね、さくらはん

続いてメイちゃん [12月]
この地域で残る一匹の飼い猫は、このお宅のミーちゃん。
呼んだら母屋の窓越しに返事があり姿が見えた。
でも扉に鍵がかかっていてメシを運べず、
どこかにあるであろう猫穴からミーちゃんも出て来ない。
わーほんとに猫ゼロなのか…
若さを持て余しているメイちゃんはリードつけるのたいへん

ゴーー!

ここで本日の自分課題としていた「メイちゃんとデート大作戦」初始動。
隣の家のビビリ犬、コゲパンことメリー(♂)、前回はお母さんがおられて
リードを繋いでいただき初めて散歩に行かれた。
メイちゃんとなかよしなのは確認済みなので、メイちゃんで誘えば
行けると思ったのだ行けましたゴーー!

まどかちゃんとオレはチーム犬ビビリだし、ちょっと怖かったけど
潜水の前みたいに息をゴクリすはーと吸い込んで、
思い切って行きましたよ。
脳内イメージにエアシーザーを置いて、「おぬし行きたいのか」と
毅然としたへっぴり腰でリードをメリーの鼻先にぶらさげて、
もうメリーは「いくんいくん」と身をよじってヒトなんて誰でもよくなったのだ。
作戦大成功♡ ンコ中♡

橋の上から。
ここから眺めた夏の星空が忘れられない。

景色は美しく、ワンコはまっつぐで愛しく、
でも知らないヒトんちに勝手に入ってヒトんちの犬を連れ出して
誰もいなくなった場所を散歩するって、
ものすごく異常なことだよね、ものすごく。
時々、夢の中かと思うんだよ。ものすごく悪い夢のね。
るんるる〜♪

おいしそうなコゲパン

帰ってメシ&おやつ

にこにこヘッヘ 楽しかったねー

これにて終了、三日間の夏の犬猫牛犬まつり、
おつかれさまでした @18:30
はぁ夕方には完了のイメージだったんだけどなー
町まで降りて銭湯へ。その前に車内の全消毒。
汚れた靴裏も消毒して袋詰めにし、
ホームセンターで買ったおっサンダルに履き替え、
風呂上がりには一切汚れを持ち込まぬよう注意した。
高知のKaeさんからお届けいただいた仁義消毒液が、
チーム銀次留守番組の猫たちを守ります。
塩素系だけど一軒ずつ移動ごとに手にもかけ、
皮がむけるかと思ったけど、そうでもなかった。
泊まりがけだったので缶ゴミを減らすため、
猫メシはすべてパウチで持って行き、そのほとんどを使い切った。
全国のチーム銀次メシ部のみなさま、
仁義箱でのご参加ありがとうございました。
なお、現在仁義箱からの寄付はパルボウイルスと闘う
シェルター福猫舎への支援を優先しています。
オレ銀号は雨の東北道をひた走り、無事浅草に到着。
お二人の屈強安全運転ありがとうございました。
しばらくすずと遊び、1:45AMには豆川リーダーも無事帰宅の報。
午前3時、さくらはんのもとに帰宅。
すずを連れて帰るか迷ったけれど、
まずはさくらはんに三日間の不在を埋めることに。
母が二晩泊まってくれていたので安心だった。
さくらはんも発作なしでがんばってくれた。
留守番組あっての出動班、いつもありがとうございます。
さっそく投薬したら机の下でいじけてるので、
村で鍛えた猫の声真似をしてみたら、ものすごいハッとした顔。

何度も声を交わし、「あんたもやっぱり猫だった、猫だったのねー!」と
激しくゴツられ舐められ愛されフゴフゴ…
「ただいま」「また会えたね」と喜び合えるしあわせを噛み締めつつ、
それが叶わぬたくさんの家族の苦しみと、生と死のギリギリに追い詰められた
たくさんの犬猫牛たちの姿と、打ち捨てられたあらゆる「日常」の姿を、
鼻の奥の消えない匂いとともに何度も反芻する。
掻き出すことのできない泥がどぷどぷと心に沈んでは積もってゆくのを、
重さに任せて眠る。
この毒は放射能と同じ。
見ないフリをしておけば、存在していないことになる。
そうして三年半もが経ったのだ。
気を取り直して私の夏休みは[こちら]に続く。
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旧ブログ『今週の銀次親分』
▲
by ginji_asakusa
| 2014-09-13 22:01
| お出かけ
犬猫牛まつり 6:夏の雪山
犬猫牛まつり三日目の午後、犬地帯の湖畔に到着 @13:30

まずはお弁当。
原子力緊急事態宣言下で呼吸もしてはいけない状況とはいえ、
こんな美しいところ、屋外で食べずにいられない。

この地域でまさにこれから始まろうとしているジョセン。
誰が決めたか一枚一万円、未使用フレコンバッグの山。

私はこの地域に来るのは2月の犬猫牛以来。★ ★
ボランティアが久しく誰も入っていないようで、恐る恐る開始。
チロや〜 [前回]

元気だね〜

ご家族が帰宅中で、鍋いっぱいの味噌汁かけごはんが出されたところだった…
チロにあげるはずだった缶詰をお母さんにお渡しする。
まどかちゃんがチロとお散歩、その後をついて
豆かあさんと二人で徒歩で次のお宅まで。

チロのブルブル顔

お母さん… [前回]

目もほとんど見えていなかった老犬、脱走ではあるまい。
直近ではあやこ隊長がお盆に訪れたとき
ごはんを食べ切っていたけれど。

ひとりだったろうか

お子さんは相変わらずの姿でひとりに

ニワトリも飢えていた

とぼとぼ…

続いて畑犬一号 [前回]

水の腐り具合が尋常でなかった。
それでも鎖に繋がれた彼らはこれを飲むしかない。

二号

おやつウマウマ

続いてマックのいた納屋、犬5頭。 [前回]
お盆にも放れていたというクロちゃん、まだ放れてるんだ…

三本足のチャック

ライフ
どれだけ放置されたかを伝えるンコの数。

アクアとお散歩



みんなと同じだけ行ったら三本足のチャックは疲れてしまった

アクアしつこく尻の匂いを嗅ぎチャックに怒られる

処刑場のように見える、アクアをここに繋ぎ戻すのが辛い。
山盛りのンコにカビが生えて雪山のようだった。
さすがにマスクをつけて片付けた。
次に誰かが彼らのンコを拾ってくれるのはいつだろう。

ジョセンの車の往来が激しいので危ないと判断し、
豆川リーダーがクロを係留。
おやつウマいでしょ

引きこもりのチビ。
シーザー宿六がお散歩に連れ出してみたら足腰が立たなかったそうだ。

里親募集中

アクアも

ジョセンの影響で、このお宅の隣にほたちゃん(猫)ちの犬三頭が
移動されており、ほたてお父さんもおられたのでスキップ。
犬地帯とはいえ、猫に会えない気か…
[つづく]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

まずはお弁当。
原子力緊急事態宣言下で呼吸もしてはいけない状況とはいえ、
こんな美しいところ、屋外で食べずにいられない。

この地域でまさにこれから始まろうとしているジョセン。
誰が決めたか一枚一万円、未使用フレコンバッグの山。

私はこの地域に来るのは2月の犬猫牛以来。★ ★
ボランティアが久しく誰も入っていないようで、恐る恐る開始。
チロや〜 [前回]

元気だね〜

ご家族が帰宅中で、鍋いっぱいの味噌汁かけごはんが出されたところだった…
チロにあげるはずだった缶詰をお母さんにお渡しする。
まどかちゃんがチロとお散歩、その後をついて
豆かあさんと二人で徒歩で次のお宅まで。

チロのブルブル顔

お母さん… [前回]

目もほとんど見えていなかった老犬、脱走ではあるまい。
直近ではあやこ隊長がお盆に訪れたとき
ごはんを食べ切っていたけれど。

ひとりだったろうか

お子さんは相変わらずの姿でひとりに

ニワトリも飢えていた

とぼとぼ…

続いて畑犬一号 [前回]

水の腐り具合が尋常でなかった。
それでも鎖に繋がれた彼らはこれを飲むしかない。

二号

おやつウマウマ

続いてマックのいた納屋、犬5頭。 [前回]
お盆にも放れていたというクロちゃん、まだ放れてるんだ…

三本足のチャック

ライフ
どれだけ放置されたかを伝えるンコの数。

アクアとお散歩



みんなと同じだけ行ったら三本足のチャックは疲れてしまった

アクアしつこく尻の匂いを嗅ぎチャックに怒られる

処刑場のように見える、アクアをここに繋ぎ戻すのが辛い。
山盛りのンコにカビが生えて雪山のようだった。
さすがにマスクをつけて片付けた。
次に誰かが彼らのンコを拾ってくれるのはいつだろう。

ジョセンの車の往来が激しいので危ないと判断し、
豆川リーダーがクロを係留。
おやつウマいでしょ

引きこもりのチビ。
シーザー宿六がお散歩に連れ出してみたら足腰が立たなかったそうだ。

里親募集中

アクアも

ジョセンの影響で、このお宅の隣にほたちゃん(猫)ちの犬三頭が
移動されており、ほたてお父さんもおられたのでスキップ。
犬地帯とはいえ、猫に会えない気か…
[つづく]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』
▲
by ginji_asakusa
| 2014-09-13 20:14
| お出かけ
犬猫牛まつり 5:牛
犬猫牛まつり二日目(9月3日)、丑の日。
原発から14km、浪江町の「希望の牧場」を訪れるのは
これで3年目、4回目。
(今年の2月、冬の犬猫牛まつり[こちら]寒かったぁ〜)
朝6時過ぎに起きてお風呂(別人)。
前回もそうだったと思い出す、宿ではお風呂が6時半からで朝食が7時から。
8時には牧場へ着きたいのだけど30分遅いのだ。
でも朝食抜きはキツいのでお米おかわりしてモリモリいただく(別人)。
コンビニで昼の分の食糧を買って車がまもなく牧場に着く頃気がついた。
カメラのバッテリー、充電したまま宿の壁に挿しっぱなしだ……
というわけで、牛一日目の写真はゼロの失態。
両手フリーで作業に専念しました… それはそれでいいものだよ…
豆川リーダー&まどかレポートをお楽しみに。
午前中はやまゆりファームの岡田さんと銀牙くんもおられ、
朝の餌やり作業&吉沢さんとの代表コンビトークを終えて
岡田さんはご用事に。残るは吉沢さんのみ。
「じゃ、昼にしよー」とお宅にお誘いいただきみんなでごはん、
その後テラスでのんびり。
吉沢さんの現場の声を聴くのも任務の一つなのだが、
それにしても今回ずいぶんのんびりしてるなw
吉沢お姉さんがおられるときは、手のあるときに片付けたい仕事を
くださるのだが、今回はご不在、吉沢さんは特に思い当たらないらしい。
午後はどんな作業が?と訊くと、もやし粕を取りに行くのに
2時間かかるとのこと。そして夕方には団体さんの見学があるそうで、
ならばまた明日、と辞去することに。
モーレツに牛の香りを放つ三人、このまま街には出られない。
海が見たいね、温泉行きたいね、ということで、
一旦宿に帰ってお風呂道具を持ち、カメラのバッテリーも持って出発。
17時前の海。

海岸はどこも堤防の建設が進められていた。
おととしの夏は砂浜に出られたのに、どこまで北上しても工事中だった。
東北の沿岸はすべてこうなってしまうのだろうか。
ジョセンと比べて前向きな工事はええな、と一旦は思ったけれど、
巨大津波をほんとうに防ぎきれるのかといえば誰にも保証はできないのに
海岸そのものを丸ごと失うというのはなんと辛いことだろうか。
温泉を探して蒲庭館へ。
南相馬の高台にあり、200年以上の歴史ある温泉宿だそうな。
地震の被害はあったものの津波は避けられた。
すぐ下の家までがさらわれて、この地域でも6人が亡くなったと
女将さんが話してくだすった。
一番に入れていただいた温泉は体にきゅっきゅと染み込むええお湯だった。
お宿はどこもジョセンや護岸工事の作業員のため
ゼネコンが借り上げていて賑わっている。焼き魚のええ匂い。
もうちょっと早かったら用意してあげたのに、と女将さん。惜しい〜
夜ごはんに地元のお店を求めてぐるぐる彷徨ったけれど
見つけられず、前日と同じファミレスへ…
ここで頭痛が最高潮に達して数口しか食べられなかった。
村でよく起きる頭痛、原因は徹夜と思っていたけれど、
カビとか匂いとか、他にも原因あるかもねと豆川リーダー。
薬飲んでと勧められるけど、たいがいちょっと寝れば治るので我慢。
宿に戻ってお風呂が開く22時まで床で仮眠。ええまた入りますよ。
気を取り直して牛二日目の朝、
気を取り落とす光景の中を走り抜けて牧場へ。
20km圏内でもやるんだジョセン…
出荷しようがしまいが被曝牛は殺せと迫っている真横で、
笑えるゼまったく。

あーすすききれいだな

プ、プー オレ銀号、通りまーす @8:30

おはようございまーす




ザ☆牛飼い、吉沢父さん。
私にとって、震災後最も象徴的な人物の一人。
講演や街宣で日本各地を飛び回って(いや、車で)おられるのに、
我々幸運にも毎回お会いできている。
一年に一度だからまだ覚えてもらえないけど、「浅草の」と言えばなんとか
蔵でのイベントのことも思い出してくださる。
喉を気遣いながら、
「オレ、しゃべっていたいんだよ。もっともっとしゃべりたいんだ」
と言っておられた。

渋谷での街宣のとき、若いカップルに「その言い方はヒドい」と抗議されたそうだ。
東京は大震災もなく二度目の原発事故の余波も受けず、
安全な街でなくてはいけないらしい。
聞けば被災地ボランティアにも通っているという男性、安全な街から
「助けてあげますよ」という気持ちで手伝いに出向き、
安全な街での安穏な生活に戻る。それが彼の精神を保っているらしい。
「どうですかもう一度、爆発」「関東大震災、来ますよ、どーするの」
「渋谷の電気、みーんな福島から、来てるんですよーー」
なんて言われたら困るらしい、自分が。笑えるゼ。
そんなに原発建てたいなら、東京の電気分は東京湾に建てましょうゼ、
と我々チームは当たり前に思います。
3.11が起きるまで、知らなかったからなおさら。
知らなかった町や村で、それが何を引き起こしたかを知ったからなおさら。
それを知らせるために、吉沢さんはあんなところで叫び続けなくちゃならないのだ。
三年半もの間、こうして毎朝牛たちに食べさせながら。
好きにすればぁ〜 あーらよっと

牛たちの前に立ち、償いきれない自分の罪を確認したくて毎年来る。
牛の餌やりは、ここの状況と思う存分全員にあげられないことを除き
一日体験の作業としてはほんとうに楽しい。
中でも野菜と果物のクズをあげるのがいちばん好きなのだけれど、
この日はいつも9時前後な配達が6時頃すでに来てしまったそうだ。残念。
これらの牧草は県内及び近隣他県で放射能汚染され使えなくなったもの。
「With Cattle(ウィズキャトル)」が集めて警戒区域の牛たちに届けている。
厳しくも、諦められない闘いが今も続いている。

まどかちゃんが毎回言う。
「牛が草をすり潰すのはなんていい音」
録音して聴いていたいそうだ。
うん、ええ子守唄になりそう(ゲップ以外)。

食べることは生きること。
私が食べたかもしれなかった牛たちは、今日もここで生きている。

今日のメンバーは吉沢さんと獣医の伊東先生で、これまた話好きのお二人で。
オレたち昼から飯舘村行かなくちゃで…
第一牛舎へ移動 @10:15

放牧場で唯一白いガガさん、目立つー [2月]

第一牛舎には特別なケアが必要な牛たちがおり、個室が与えられている。
なんとおすこやか、ふくちゃん! [2月]
両後ろ足がなくても、すっくと立って。

牛にも「なかよし」ってあるんだなって教えてくれた
いちごちゃんとちびた〜 きゅっ [2月]

臆病すぎて食べられない牛。昨日はプッシャーで口元まで運んだけれど、
隣の牛がちょっとでも動くとスゴスゴと食べるのをやめてしまう。
伊東先生に言ったらもう一頭を押さえていてくれて
なんとか少しは口にできた。
「この牛はおばあちゃんだよ」と先生が教えてくれた。
メスの年齢は角にできた年輪で数えるそうだ。
角に刻まれるほど出産が負担だってことだよ、と。

もやし粕に続いて米ぬか配布。
袋から撒くときに顔にかかってみんなお化粧みたい。

斑点牛。
この牛ではないけれど、東京にもやって来た。


きれいなぁ みんな

ふかふかうまそうなのキター

父ちゃーん

まだもやし粕を探している。
その上に藁を置かないようにと先生が教えてくれた。

ムツゴロウさんにしか見えない伊東先生。週に三回ほど通っておられる。
先生が関わるようになって死ぬ牛が減ったというのは去年の夏から聞いていた。
牛たちの群れを見渡すと一目瞭然で、初めて来たとき見たガリガリの牛よりも
体格が立派でなにより毛艶の美しい牛の群れが目立った。
しかし300頭以上の牛たちが必要とする膨大な量の餌は
いつ尽きるともしれないぎりぎりのところに常にある。
二度目の餓死を起こすまいとする壮大なプレッシャー、
それは私たちの無関心に直結している。
希望という名の絶望の渦中でただ牛たちに寄り添い
自分のできることを淡々とやり続ける現場のヒトたち。
そこに触れたいというのも牧場を訪れる動機の一つ。

ブラジルで獣医さんになるまでのお話、おもしろかった。

そろそろ我々村に戻ります、どうかお元気で

ナナちゃん [2月]
ロクは里子に行ったんだっけね

メイちゃんで猫補給〜 [2月]

昨日も今日も猫に会えないからさぁ

クイちゃんも降りて来てくれた [去年]
Twitterでよく写真を見てるから、久しぶりな気がしないみんな

寄り目〜

お元気で

コピーを見せていただいた絵本『希望の牧場』(岩崎書店)
絵もお話も牛飼い・吉沢さんの姿を淡々と描いて深く、すばらしかったです。
発売になりましたのでぜひ書店でお求めください。[こちら]
10時半頃出るつもりが、12時になっちまった。
恒例の記念撮影ー

このゲートも以前のまま




写真家の太田さん作、猫餌台だ(野生動物に破壊され)


汚染の要塞




午後、屈強オレ銀号は再び飯舘村へ。
ホームセンターで犬メシ買い出し @12:30
あ、ヒトメシも忘れずにね。

[つづく]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』
原発から14km、浪江町の「希望の牧場」を訪れるのは
これで3年目、4回目。
(今年の2月、冬の犬猫牛まつり[こちら]寒かったぁ〜)
朝6時過ぎに起きてお風呂(別人)。
前回もそうだったと思い出す、宿ではお風呂が6時半からで朝食が7時から。
8時には牧場へ着きたいのだけど30分遅いのだ。
でも朝食抜きはキツいのでお米おかわりしてモリモリいただく(別人)。
コンビニで昼の分の食糧を買って車がまもなく牧場に着く頃気がついた。
カメラのバッテリー、充電したまま宿の壁に挿しっぱなしだ……
というわけで、牛一日目の写真はゼロの失態。
両手フリーで作業に専念しました… それはそれでいいものだよ…
豆川リーダー&まどかレポートをお楽しみに。
午前中はやまゆりファームの岡田さんと銀牙くんもおられ、
朝の餌やり作業&吉沢さんとの代表コンビトークを終えて
岡田さんはご用事に。残るは吉沢さんのみ。
「じゃ、昼にしよー」とお宅にお誘いいただきみんなでごはん、
その後テラスでのんびり。
吉沢さんの現場の声を聴くのも任務の一つなのだが、
それにしても今回ずいぶんのんびりしてるなw
吉沢お姉さんがおられるときは、手のあるときに片付けたい仕事を
くださるのだが、今回はご不在、吉沢さんは特に思い当たらないらしい。
午後はどんな作業が?と訊くと、もやし粕を取りに行くのに
2時間かかるとのこと。そして夕方には団体さんの見学があるそうで、
ならばまた明日、と辞去することに。
モーレツに牛の香りを放つ三人、このまま街には出られない。
海が見たいね、温泉行きたいね、ということで、
一旦宿に帰ってお風呂道具を持ち、カメラのバッテリーも持って出発。
17時前の海。

海岸はどこも堤防の建設が進められていた。
おととしの夏は砂浜に出られたのに、どこまで北上しても工事中だった。
東北の沿岸はすべてこうなってしまうのだろうか。
ジョセンと比べて前向きな工事はええな、と一旦は思ったけれど、
巨大津波をほんとうに防ぎきれるのかといえば誰にも保証はできないのに
海岸そのものを丸ごと失うというのはなんと辛いことだろうか。
温泉を探して蒲庭館へ。
南相馬の高台にあり、200年以上の歴史ある温泉宿だそうな。
地震の被害はあったものの津波は避けられた。
すぐ下の家までがさらわれて、この地域でも6人が亡くなったと
女将さんが話してくだすった。
一番に入れていただいた温泉は体にきゅっきゅと染み込むええお湯だった。
お宿はどこもジョセンや護岸工事の作業員のため
ゼネコンが借り上げていて賑わっている。焼き魚のええ匂い。
もうちょっと早かったら用意してあげたのに、と女将さん。惜しい〜
夜ごはんに地元のお店を求めてぐるぐる彷徨ったけれど
見つけられず、前日と同じファミレスへ…
ここで頭痛が最高潮に達して数口しか食べられなかった。
村でよく起きる頭痛、原因は徹夜と思っていたけれど、
カビとか匂いとか、他にも原因あるかもねと豆川リーダー。
薬飲んでと勧められるけど、たいがいちょっと寝れば治るので我慢。
宿に戻ってお風呂が開く22時まで床で仮眠。ええまた入りますよ。
気を取り直して牛二日目の朝、
気を取り落とす光景の中を走り抜けて牧場へ。
20km圏内でもやるんだジョセン…
出荷しようがしまいが被曝牛は殺せと迫っている真横で、
笑えるゼまったく。

あーすすききれいだな

プ、プー オレ銀号、通りまーす @8:30

おはようございまーす




ザ☆牛飼い、吉沢父さん。
私にとって、震災後最も象徴的な人物の一人。
講演や街宣で日本各地を飛び回って(いや、車で)おられるのに、
我々幸運にも毎回お会いできている。
一年に一度だからまだ覚えてもらえないけど、「浅草の」と言えばなんとか
蔵でのイベントのことも思い出してくださる。
喉を気遣いながら、
「オレ、しゃべっていたいんだよ。もっともっとしゃべりたいんだ」
と言っておられた。

渋谷での街宣のとき、若いカップルに「その言い方はヒドい」と抗議されたそうだ。
東京は大震災もなく二度目の原発事故の余波も受けず、
安全な街でなくてはいけないらしい。
聞けば被災地ボランティアにも通っているという男性、安全な街から
「助けてあげますよ」という気持ちで手伝いに出向き、
安全な街での安穏な生活に戻る。それが彼の精神を保っているらしい。
「どうですかもう一度、爆発」「関東大震災、来ますよ、どーするの」
「渋谷の電気、みーんな福島から、来てるんですよーー」
なんて言われたら困るらしい、自分が。笑えるゼ。
そんなに原発建てたいなら、東京の電気分は東京湾に建てましょうゼ、
と我々チームは当たり前に思います。
3.11が起きるまで、知らなかったからなおさら。
知らなかった町や村で、それが何を引き起こしたかを知ったからなおさら。
それを知らせるために、吉沢さんはあんなところで叫び続けなくちゃならないのだ。
三年半もの間、こうして毎朝牛たちに食べさせながら。
好きにすればぁ〜 あーらよっと

牛たちの前に立ち、償いきれない自分の罪を確認したくて毎年来る。
牛の餌やりは、ここの状況と思う存分全員にあげられないことを除き
一日体験の作業としてはほんとうに楽しい。
中でも野菜と果物のクズをあげるのがいちばん好きなのだけれど、
この日はいつも9時前後な配達が6時頃すでに来てしまったそうだ。残念。
これらの牧草は県内及び近隣他県で放射能汚染され使えなくなったもの。
「With Cattle(ウィズキャトル)」が集めて警戒区域の牛たちに届けている。
厳しくも、諦められない闘いが今も続いている。

まどかちゃんが毎回言う。
「牛が草をすり潰すのはなんていい音」
録音して聴いていたいそうだ。
うん、ええ子守唄になりそう(ゲップ以外)。

食べることは生きること。
私が食べたかもしれなかった牛たちは、今日もここで生きている。

今日のメンバーは吉沢さんと獣医の伊東先生で、これまた話好きのお二人で。
オレたち昼から飯舘村行かなくちゃで…
第一牛舎へ移動 @10:15

放牧場で唯一白いガガさん、目立つー [2月]

第一牛舎には特別なケアが必要な牛たちがおり、個室が与えられている。
なんとおすこやか、ふくちゃん! [2月]
両後ろ足がなくても、すっくと立って。

牛にも「なかよし」ってあるんだなって教えてくれた
いちごちゃんとちびた〜 きゅっ [2月]

臆病すぎて食べられない牛。昨日はプッシャーで口元まで運んだけれど、
隣の牛がちょっとでも動くとスゴスゴと食べるのをやめてしまう。
伊東先生に言ったらもう一頭を押さえていてくれて
なんとか少しは口にできた。
「この牛はおばあちゃんだよ」と先生が教えてくれた。
メスの年齢は角にできた年輪で数えるそうだ。
角に刻まれるほど出産が負担だってことだよ、と。

もやし粕に続いて米ぬか配布。
袋から撒くときに顔にかかってみんなお化粧みたい。

斑点牛。
この牛ではないけれど、東京にもやって来た。


きれいなぁ みんな

ふかふかうまそうなのキター

父ちゃーん

まだもやし粕を探している。
その上に藁を置かないようにと先生が教えてくれた。

ムツゴロウさんにしか見えない伊東先生。週に三回ほど通っておられる。
先生が関わるようになって死ぬ牛が減ったというのは去年の夏から聞いていた。
牛たちの群れを見渡すと一目瞭然で、初めて来たとき見たガリガリの牛よりも
体格が立派でなにより毛艶の美しい牛の群れが目立った。
しかし300頭以上の牛たちが必要とする膨大な量の餌は
いつ尽きるともしれないぎりぎりのところに常にある。
二度目の餓死を起こすまいとする壮大なプレッシャー、
それは私たちの無関心に直結している。
希望という名の絶望の渦中でただ牛たちに寄り添い
自分のできることを淡々とやり続ける現場のヒトたち。
そこに触れたいというのも牧場を訪れる動機の一つ。

ブラジルで獣医さんになるまでのお話、おもしろかった。

そろそろ我々村に戻ります、どうかお元気で

ナナちゃん [2月]
ロクは里子に行ったんだっけね

メイちゃんで猫補給〜 [2月]

昨日も今日も猫に会えないからさぁ

クイちゃんも降りて来てくれた [去年]
Twitterでよく写真を見てるから、久しぶりな気がしないみんな

寄り目〜

お元気で

コピーを見せていただいた絵本『希望の牧場』(岩崎書店)
絵もお話も牛飼い・吉沢さんの姿を淡々と描いて深く、すばらしかったです。
発売になりましたのでぜひ書店でお求めください。[こちら]
10時半頃出るつもりが、12時になっちまった。
恒例の記念撮影ー

このゲートも以前のまま




写真家の太田さん作、猫餌台だ(野生動物に破壊され)


汚染の要塞




午後、屈強オレ銀号は再び飯舘村へ。
ホームセンターで犬メシ買い出し @12:30
あ、ヒトメシも忘れずにね。

[つづく]
Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』
▲
by ginji_asakusa
| 2014-09-13 02:13
| お出かけ
犬猫牛まつり 4:猫たくさん
続いてタロウと猫たくさん [前回]
お出迎えはキジトラちゃん。
いや迎えてない、たまたまそこにいたんだよね。

しっぽピーンでお迎えは、やっぱり茶トラ兄さんとポンちゃん

なんだろ、ものすごーく散らばって荒れてる。
なんか来たのかな…(片付けた)

ジトー ジトって名前にするぞ

ポンちゃわわーん

ここからがたいへんで、よほどハラペコだったのか、9匹いた猫たちの
ほとんど(史上最多)がカウンターキッチンに乗って来て、
配膳に精一杯でまったく写真撮れず。
ジトさん

いっぱい食べられた?チャイさん

あ、10匹目。ひじのせてかわえw

タロさ草に埋もれる

豆川さんがお散歩行ってくれた、よかたね

3人いても30分かかった。
背高ーい

ゆく夏を惜しむよオレは…夏は身軽だよ…
でも村では冬のほうが好きだな


続いて母子猫西宅 [前回]

息を呑むすばらしい配置

あやこの作ったカラス除けだーイ 立派だのぅ

ハチ

そんなに白いとたいへんだろうね、気をつけるんだよ

母子猫東宅 [6月]
夏の間おうちのヒトが帰宅されていたからか、
いろいろ道具が撤去されていた。


地域を移動、メェメェマァマァ宅はお父さんが帰宅されていて
メシ不要とのことで通過。
続いてマルコ〜 [7月]
いないかな、神社までお散歩行ってるかな、と呼び続けたら
諦めかけた頃、家の中から出て来てくれた。

みんなにスリスリ、かわええね

別れはオレたちも悲しいよ、ごめんね


神社に寄ってみたら、宮司さん体調不良のためお休みとのこと。
せっせとがんばっておられたから、心配だな…
三つあるトイレも一つしか使えず、しかも詰まっていた…
詰まってますと張り紙する。この地域で頼みの綱のトイレ、みんな困る…
続いてのお宅、ちーちゃん。
7月に、肩まで脱色中だった毛はさらに下がってしっぽを残すのみ!
なんだったんだろうー…
ちーちゃんは食べるといつも吐いていて心配。

むぎもお元気。ひざ登りの技を身に付けていた。

お隣のワンコのみなさん、場所移ったんだよね
木さん [7月]

土がどろどろだね、林くん [7月]

森くん… [7月]
また短いチェーンに替えられていて、ほとんど動けずンコだらけ。
野外なのにカビ臭く、足を踏み入れるのも辛い。
森くんはまだ三歳。このままずっとこうして生きなくてはならないのか。
ヒトと犬の境い目を考える。ヒトを信じ続ける犬の気持ちを考える。

どの容器も泣きたくなるほどカピカピで、
水はドロドロでいろんなものが棲んでいた。
林くんとお散歩へ。神社の境内。


猫たくさんも、犬たくさんも、猫からっぽも、
なんとか地域ごとで心に区切りをつけているけれど、
どこまで行っても終わりはない。この苦しみに、終わりはない。
でも日が暮れるから、駆け抜ける。
日が暮れれば終わりにできる私たちと、繋がれたままの犬と。
仮の住処に押し込められ、故郷を奪われたままのヒトたちと。

戻って猫メシ。ここも30分かかる。

てんぐどん

仲の悪い黒と

続いてみーちゃん [7月]

お元気そうな体をキープしておられる、よかった

花でか!
あ、新品オッドアイレモンちゃんは、今回牛と犬が多いので
おろすのをやめておきました。
元祖レモンちゃんにくっきり森くんの足跡。

あぁ夕陽を味わうヒマもなかった

みーちゃんそこはスリスリしちゃダメー

続いてのお宅、[7月]
昼なお暗い小屋の中、まどかちゃんが恐る恐るブルーシートを開けたとたん、
「ギャッ!」とてーも珍しく、ココちゃんが待ってた!

久しぶり、元気でいてくれてありがとう

どぞどぞ

続いてのお宅 [7月]
姿ナシ

ミミ太宅も姿ナシ

最後のお宅 [7月]

前回3匹揃っていたキジトラは2匹。
お待たせ、日が暮れちゃってごめんね〜

軒下に防犯灯がついててよかった

30軒、終了ー @19:10

今夜は泊まりだから、運転するヒトもどれだけ気が楽。
南相馬のファミレスで夕食 @20:15

2月に泊まったのと同じ宿へ。お風呂入ってバタンキュー。
明日は牛ですから。
[つづく]
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お出迎えはキジトラちゃん。
いや迎えてない、たまたまそこにいたんだよね。

しっぽピーンでお迎えは、やっぱり茶トラ兄さんとポンちゃん

なんだろ、ものすごーく散らばって荒れてる。
なんか来たのかな…(片付けた)

ジトー ジトって名前にするぞ

ポンちゃわわーん

ここからがたいへんで、よほどハラペコだったのか、9匹いた猫たちの
ほとんど(史上最多)がカウンターキッチンに乗って来て、
配膳に精一杯でまったく写真撮れず。
ジトさん

いっぱい食べられた?チャイさん

あ、10匹目。ひじのせてかわえw

タロさ草に埋もれる

豆川さんがお散歩行ってくれた、よかたね

3人いても30分かかった。
背高ーい

ゆく夏を惜しむよオレは…夏は身軽だよ…
でも村では冬のほうが好きだな


続いて母子猫西宅 [前回]

息を呑むすばらしい配置

あやこの作ったカラス除けだーイ 立派だのぅ

ハチ

そんなに白いとたいへんだろうね、気をつけるんだよ

母子猫東宅 [6月]
夏の間おうちのヒトが帰宅されていたからか、
いろいろ道具が撤去されていた。


地域を移動、メェメェマァマァ宅はお父さんが帰宅されていて
メシ不要とのことで通過。
続いてマルコ〜 [7月]
いないかな、神社までお散歩行ってるかな、と呼び続けたら
諦めかけた頃、家の中から出て来てくれた。

みんなにスリスリ、かわええね

別れはオレたちも悲しいよ、ごめんね


神社に寄ってみたら、宮司さん体調不良のためお休みとのこと。
せっせとがんばっておられたから、心配だな…
三つあるトイレも一つしか使えず、しかも詰まっていた…
詰まってますと張り紙する。この地域で頼みの綱のトイレ、みんな困る…
続いてのお宅、ちーちゃん。
7月に、肩まで脱色中だった毛はさらに下がってしっぽを残すのみ!
なんだったんだろうー…
ちーちゃんは食べるといつも吐いていて心配。

むぎもお元気。ひざ登りの技を身に付けていた。

お隣のワンコのみなさん、場所移ったんだよね
木さん [7月]

土がどろどろだね、林くん [7月]

森くん… [7月]
また短いチェーンに替えられていて、ほとんど動けずンコだらけ。
野外なのにカビ臭く、足を踏み入れるのも辛い。
森くんはまだ三歳。このままずっとこうして生きなくてはならないのか。
ヒトと犬の境い目を考える。ヒトを信じ続ける犬の気持ちを考える。

どの容器も泣きたくなるほどカピカピで、
水はドロドロでいろんなものが棲んでいた。
林くんとお散歩へ。神社の境内。


猫たくさんも、犬たくさんも、猫からっぽも、
なんとか地域ごとで心に区切りをつけているけれど、
どこまで行っても終わりはない。この苦しみに、終わりはない。
でも日が暮れるから、駆け抜ける。
日が暮れれば終わりにできる私たちと、繋がれたままの犬と。
仮の住処に押し込められ、故郷を奪われたままのヒトたちと。

戻って猫メシ。ここも30分かかる。

てんぐどん

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あ、新品オッドアイレモンちゃんは、今回牛と犬が多いので
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久しぶり、元気でいてくれてありがとう

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