<   2014年 01月 ( 20 )   > この月の画像一覧

真冬の村 3:ミッション

なんたるええお天気。
夜明け前の高速SAのほうがうんと寒くてマイナス8℃。
村では3℃くらいだったけど風もやわらかくぽっかぽか。
ほとんど上着を脱いでいた。
a0180681_210874.jpg

とはいえ猫さんたちや弱った犬たちには寒いですし。
白たぬさんも、あったかフードを気に入ってくだすったハムハム。
a0180681_210246.jpg

おむすび休憩のあと、2時間ほど本日のメインミッションを遂行。
ある方から記事の寄稿をご依頼いただいた。
ブログで好き勝手書いてる以外は素人だけど、採用されるようがんばります宣言。

大きなゴンちゃんはじめまして。
今度あなたを散歩できる屈強なヒトを連れて来ます。
a0180681_2101980.jpg

猫10匹以上いるお宅。TNRが進んでいる。
a0180681_2102712.jpg

除染現場
a0180681_2103963.jpg

すぐ脇の線量、5.12μSv/h
a0180681_2104394.jpg

ミッション終えて最後の訪問。
うたちゃんは屋根の上から登場!
a0180681_2105483.jpg

かつては子猫たちをこの屋根に隠していたそうなので、
降りられないわけではなさそうだが、ずっと鳴いている。
手伝えることありますか?
うたちゃん下から見てもかわええねー
a0180681_211096.jpg

レスキュー開始。(鳴き声入り注意)



うたちゃんは、自力で降りられるオンナでしたとさ。
あったぼー
a0180681_2181759.jpg

さぁメシメシ
a0180681_21852.jpg

ポットのお湯と、焼きかつおと、
a0180681_2181875.jpg

ふりかけ(かつおぶしと煮干し)さらさら
a0180681_2183691.jpg

うたちゃんは見事にトッピングのみ完食…orz
a0180681_2185538.jpg

他の猫が寄り付いていてうたちゃんが警戒モードに入ったので、
別の場所で他の猫にも給餌。ケンカになりませんように。

うたちゃんちの前で夕陽拝む
a0180681_2193722.jpg

もう帰るね、またね、残りのごはんも食べてね。
a0180681_230856.jpg

日も暮れて最後の餌場「小春の家」。
a0180681_231063.jpg

Hさんが小春のお墓に目印を立てておいてくださった。
この場所でHさんがひとりスコップで小春を葬り
涙を流しておられたと思うと胸が裂けそうになる。
a0180681_2321167.jpg

みんなに大好評だったふりかけと猫だるまお供え。
湿った雪って丸くするのむずかしいね。
小春助けてあげられなくてごめんね。次の猫はきっと助けるから。
a0180681_2322461.jpg

ミッションがメインだったので給餌は10軒。
猫ドライフードをHさんの活動にお預けしました。
お散歩復帰中の3号のところは次回必ず行く。

いくつかの大きなできごとと厳しすぎる現実を抱え、
忘れ得ぬ日となった。
泣きたくなる朝焼け。
泣いて泣いて、涙を涸らすことができたなら。
a0180681_2323572.jpg

本日、尚子さんがお連れくださった山桜コケシです。
今はエフにいませんが、春にお目にかかります。
a0180681_237290.jpg

小春は永遠の春のなかに。
a0180681_2371129.jpg



Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

by ginji_asakusa | 2014-01-30 03:48 | お出かけ | Comments(2)

真冬の村 2:チビの村案内

前回初めていっしょにお散歩行かれたチビが
納屋の入口まで出て来て待っていてくれたよ![前回
a0180681_0514234.jpg

じゃあ今日はお散歩からだね!
a0180681_05540100.jpg

どっちに行く?
a0180681_159612.jpg

驚くことに、チビはたまに走るけれどグイグイ引かずに
私が歩いていても合わせて歩いてくれる。
お散歩すごい上手なんだね!
a0180681_1591642.jpg

チビが村を案内してくれるよ
a0180681_1593055.jpg

自慢げに振り返る。
きれいなところだねぇ。
a0180681_201048.jpg

風と足音と息の音しかしない世界。



チビが連れて来てくれた神社の鳥居。
立派な参道だねぇ。
a0180681_1305775.jpg

丘の上、やっはー
a0180681_146314.jpg

どっちに行こうかチビ?
a0180681_1451191.jpg

わわっ、チビまでゴローンなの!
a0180681_1331581.jpg

こりゃたまらん楽しそう!
a0180681_1341488.jpg

きゃーきゃー
a0180681_1345341.jpg

楽しくてしかたないチビの雪ころげ、動画でどぞ。


チビとオレ、ふたりきり
a0180681_0593967.jpg

ほんとにすてきなところだねぇチビ
a0180681_1473327.jpg

ハイあたぼうあたぼう。
a0180681_148732.jpg

雪のないところを求めてチビはどんどん土手を上る
a0180681_103052.jpg

待ってよー
a0180681_105854.jpg

枯れ草の中のわずかな緑の草を探してむさぼる。
a0180681_124737.jpg

チビが連れて来てくれた川と橋。
a0180681_253311.jpg

農場。
a0180681_254494.jpg

気づいたら40分も行ってた。
探しに来たカミ先輩と交替してさらに10分。
a0180681_13286.jpg

それでも帰るのヤダ。
a0180681_125848.jpg

もっと行ってあげられなくてごめんだけど、
こんな風に感情を伝えてくれるようになって、うれしいなぁ。
納屋に戻るとチビはごはんも食べずに隠れ家に飛び込み、
a0180681_151350.jpg

すみっこでじっとりスネスネ…
a0180681_151987.jpg

またすぐ来るからさ、ちゃんとごはんお食べよね。
散歩中にンコ出ず心配。草を求めてたから消化不良だろうか。
今度草持って来るね。

屋根から雪解け水がしたたるあたたかさ。
ここで上着を完全に脱ぐ。
ドシャーンと雪が落下するたびにチビは怖がっていた。
a0180681_1291486.jpg

昨日放映のNHK福島『はまなかあいづ』にて
『避難区域 残されたペットたちの冬』で飯舘村の犬たちが紹介されました。
Hさんも登場。ぜひご覧ください。[こちら]'7"05から


つづく


Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

by ginji_asakusa | 2014-01-30 03:37 | お出かけ | Comments(4)

真冬の村 1:ゴロンサービスデー

銀ロス返上月間、昨日も飯舘村に行って来ました。
銀さんのいないベッドで湯たんぽ抱きしめて
泣きながら寝ているだけの休日はもう終わり。
猫ゼロで、誰かに留守を頼まなくても身軽に行かれるのは16年ぶり、
きっと今だけなので、行かれるときにできるだけ行くことにしました。
そして先週散歩に行かれるようになったチビに
もう少しだいじょうぶをあげたかったから。
それと私は犬猫アレルギーなので、
しばらく彼らにまみれていないと再発しそうだから。

フードは先週の残りに少し買い足しました。
購入報告は[こちら]「出03」分です。
仁義箱での心強いご支援ありがとうございます。
a0180681_0155343.jpg

先週と同じ最初のサバ猫さん。
サバちゃんに似てるからサバ美と書いてサバビ(仮)にしようかな。
a0180681_0185361.jpg

先週ブルーシートの隙間からヒョコしていた茶トラ
雪原の向こうに見つけ、メシいるかと追いかけたら
チビ丸が登場。放れとる…
a0180681_3141674.jpg

いつも吠えてるし放れてて怖かったけどなかよくできた。
a0180681_0175411.jpg

足跡観察、楽しすぎる。
五本指のもあってアライグマかハクビシンかな。
a0180681_3182349.jpg

メシだけ置いて帰れ〜 のスミダさん(仮)、[前回
鼻に墨で一筆あるから。
a0180681_0162354.jpg

これは親子連れの足跡かな。にぎやか。
a0180681_031622.jpg

今日はクルッポいねえの。
今日のごはんはHさんの真似して
お湯入り焼きかつおほぐし入りふりかけ付きだよ。
a0180681_0174341.jpg

続いてのお宅は新たなスター誕生の予感、ムクだよ。[前回
ムクのご挨拶、動画でどぞ(鳴き声入り注意)


ムハムハ、ほかメシいっぱいお食べ。
a0180681_0223967.jpg

今日はウソみたいにあったかいねぇ。水も出て助かる。
a0180681_0222655.jpg

雪も溶けたから、思わずゴロンしたくなるねぇ。
a0180681_0312096.jpg

モッフいただきまーす
a0180681_0313730.jpg

どろんこ白玉も
a0180681_0324627.jpg

塩むすびも
a0180681_0325619.jpg

はーウマウマ、ごっさまー
a0180681_033528.jpg

おトイレ中
a0180681_0331650.jpg

どろんこムクさんを抱っこしてみましたら意外なおさまり。
どうですのんw(撮影:猫撮る)
a0180681_325638.jpg

あ、なんかええ感じかも… と思ってますでしょその真顔w
ムクはこの体勢のまましばらく抱っこを味わっていて、
かわいくてかわいくてゲラゲラ。なんで腕が「きをつけ」w
抱っこ久しぶりだったのかなー
(撮影:猫撮る)
a0180681_33616.jpg

マメもゴローン
a0180681_0365155.jpg

動画(鳴き声入り注意)



マメのお散歩について行ったら
藁がいっぱい敷かれたあったかそうなハウスがあった。
a0180681_0481651.jpg

他の猫も寄り付いていてそわそわマメちゃん。
あったかくして元気でいてね。
a0180681_0484018.jpg


つづく


Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

by ginji_asakusa | 2014-01-30 03:34 | お出かけ | Comments(4)

肉球の日

本日、銀次親分の月命日、たくさんのお参りとお祈りを
ありがとうございました。
日曜の日だまりが訪れるたびあの日を思い出しながら、
七日が四回すぎた四七日は先週の土曜日でした。
銀さんは飯舘村の小春を迎えに一旦引き返し、
今はいっしょに歩いてあげていることでしょう。
これからはどこへでも行かれるわけですから、
呼ぶとつい来てしまうオトコ銀次を呼んでみてください。


呼んだか?
a0180681_22493166.jpg

呼んだのか?
a0180681_22492580.jpg

まぁ座れや
a0180681_22561855.jpg

話を聞くゼ
a0180681_22562822.jpg

ふむふむ
a0180681_2325932.jpg

あったかい風呂でも入ってなぁ
a0180681_2252590.jpg

あったかくしてなぁ
a0180681_2354819.jpg

思いっきり寝てなぁ
a0180681_22594515.jpg

うまいメシ喰ってさ
a0180681_23441490.jpg

おもしれぇことやったりさ
a0180681_2385080.jpg

上向いてさ
a0180681_2341680.jpg

大声で笑ってなぁ
a0180681_23103197.jpg

アーーッハッハ
a0180681_23103162.jpg

思いっきり寝てなぁ
a0180681_232791.jpg

えーっと何の話だっけ?
a0180681_236914.jpg

もう元気出たろ?
a0180681_2254455.jpg

いつでも
a0180681_2322917.jpg

どんなときでも
a0180681_23183115.jpg

見ててやるし
a0180681_2327344.jpg

手伝ってやるし
a0180681_23275629.jpg

励ましてやるし
a0180681_233125100.jpg

ともかく来てやっから また呼びなよ
a0180681_2318439.jpg

オレたちまだまだ
やることいっぱいあんだゼ
ナッ☆
a0180681_23482342.jpg

肉球の日、銀次親分の月命日に。
a0180681_23565088.jpg



Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

by ginji_asakusa | 2014-01-29 23:57 | 記念日 | Comments(20)

銀さんへ

高いところにいる銀さーーん
a0180681_2037257.jpg

そちらでもお役目たくさんで、忙しそうですね。
あたぼうあたぼう。
a0180681_2037753.jpg

[追記]
猫吸いさんが教えてくれたよ、銀さんたらいつの間に
「GAP×GINZA」なんかに登場しちゃってて![こちら
撮影があったのは11月21日、ハリキル銀さんは[こちら]です。
by ginji_asakusa | 2014-01-27 23:04 | 日常 | Comments(8)

冬の猫 4:犬の声

16:30の夕暮れ。
a0180681_2464281.jpg

15軒目の鮮血。
鮮血は10日ほど前にもHさんのレポートで報告されていてショックだった。
体の比率にしたらかなりの量ではないだろうか。
a0180681_2465084.jpg

8月に初めて会ったゴロスリキジトラさん、[8月
怪我はしていなかったけど。お仲間はどこでどうしてるんだい?
a0180681_2413299.jpg

あとでHさんのブログを見たら、ごはんに口もつけなかったのは
Hさんが先にあげていたからだった。2匹とも怪我ナシと確認されている。
a0180681_2424123.jpg

気をつけてね、何かが襲って来たら全力で逃げるんだよ。
a0180681_2444115.jpg

地区を移動して二軒。
17時を過ぎているのでここが最後だろう。
お歯黒サバちゃんことチーズのちーちゃん [前回
と他たくさんの居着き猫たちがわらわら。
a0180681_21372645.jpg

煮干しいっぱい、お母さん今日も来てくれたのね、よかたね。
a0180681_21373475.jpg

もう一軒、犬3頭のお宅。[前回
大歓迎の2号からお散歩に行く。
a0180681_21374972.jpg

走る、走る、走る。
道路はすでに凍っていて、おばさんそんなに早く走れないよ。
前へ前へ、先へ先へ、グイグイ駆ける2号の尻を見ながら、
わんわん泣けてきた。
a0180681_15212177.jpg

散歩に行きたくないコは一匹もいない。
チャックもそうだったし、チビで確信した。
ヒトの言うことを聞いて繋がれてることじゃなくて、
走ること、それが犬だ。
まだまだ行きたいけど行けないコがたくさんいる。
行けない理由があるんだ。
a0180681_21392231.jpg

早く走れないおばさんは考えましたよ。
まだふかふかの雪が積もる土手に2号を上らせてみた。
a0180681_21432132.jpg

すると、雪を蹴散らし土手を上ったり降りたりの上下運動を
かなり楽しんでくれた。
おばさんはリード握って下で待ってるだけでらくちん。
a0180681_21393055.jpg

1号とビーグルは逆方向にお散歩に行った。
ビーグル以外はいがみ合ってしまうので近づけてはいけない。
a0180681_21401644.jpg

楽しかったね!
a0180681_21402265.jpg

前回からお散歩に行けなくなってしまった3号、
どうにか連れ出してあげたかった。
近づけば飛びついて来るのにリードを見ると小屋の奥にもぐって
ガクガク震えてしまう。
あやこさんがお正月に行ったときも同じだった。

チビと散歩に行けたことを自信に、3号に話しかける。
銀さん、このコに伝えて。
a0180681_21332190.jpg

村に入る前の最後のGSで給油中、まだ夜明け前なのに
高い天井の梁にたくさんのスズメが集まって賑やかに歌っていた。
車外でおせんべいを齧っていた私は「おせんべあげるよ、おいで」と言った。
するとカミ先輩が、いつも給餌活動を応援してくださっている
Fゆかりさんからエフで聞いたという話をしてくれた。
ゆかりさんは鳥と心を通わせることができて、毎日ベランダにたくさんの鳥が来る。
野生の鳥たちが、間近まで来たり、目の前で「見て見て」とホバリングしたり。

"「おいで」じゃなくて「来る?」って訊くの"

それはとても大きなヒントだった。
ほんとだ、つい「おいでおいで」って言っちゃうけど、
それってすげぇ上から目線ワードじゃん! と目うろこ。
何がしてあげられるわけでもないのに「おいで」なんて、
来たならかわいがってあげましょうか的な、
自分がうれしいとか得意気になるための気持ちなんじゃないか?
言葉の問題じゃなくて、どの心持ちで接しているかという意識の話だ。

当たり前のように「散歩行こう、おいで」じゃなくて。
犬たちは「散歩なんて行きたくない」んじゃなくて、
「行きたいけど行くために解決してほしいことがある」
って言っているんだ。
こんな環境を耐えているんだから、それくらいどうにかしてあげたい。
声を聞きたい。だいじょうぶ、って伝えたい。
(photo:豆かあさん)
a0180681_16133017.jpg

その変化の瞬間の感覚は、チビのときとまるで同じだった。
すっ、となにかが通って流れるような。
なんだったのかわからないけれど、何かが通じたことには間違いない。
3号が懐に深く飛び込み、顔を舐め私の涙をぬぐってくれた。
前足で顔を拭いてもくれた。ンコ付きデカ肉球スタンプありがと…
隠していたリードをそっと取り出す。
もう逃げない。キツく留められた首輪にリードを装着できた。

3号は一番奥なので必ず1号2号の前を通らないと出入りができない。
もしかするとその時にすれ違ってしまうことさえも怖いのかもしれない。
これまでは「お互い仲悪い、お互いガウガウ言ってる」としか見えていなくて
勝手に「どっちも同じくらい強い(ケンカ両成敗)」と思っていて、
「ハイハイ、やめなさい」と引き離すだけで終わっていた。
同じガウガウでも、一方が強く当たり散らして、
一方はやめてやめて、と言っているのかもしれなかった。
そんなことも、考えてあげたことなかった。
犬のことはわからん、て。
今度からは順番も十分気をつけて安心して出られるようにしてあげよう。
「行きたい」気持ちを、「行く」気持ちに、道筋をつけてあげること。
すっ、と通ったあの感覚を、つかまえたい。


お散歩写真は暗すぎて撮れず。
車道に出たところで、戻って来た1号とビーグルと二人の姿が見え、
「2号ごはんまだだから!」と遠くに声をかけて反対方向へ向かう。
「3号? 行かれたんだ!」と歓声が背中に響く。
行かれたもんね、やったよね3号!

3号はうれしさ全開でワヘワヘ駆けっていたけれど、
体を低くして激しくクルクル回るのが2回あった。
れんちゃんの癲癇発作が爆発する前のグルグルとすごく似てて、
思わず抱き上げて止めなくてはと体が反応したくらいだった。
発作には至らず、すぐ元に戻ったけれど。
れんちゃんの発作や神経症状には15年分の経験値があるものの、
犬についてはうれしさのあまりなのか、脳障害か、ストレスの爆発なのか、
私には判断できなかった。
でも最後は自分から角を曲がって家に戻ったので、
満足してくれたのだと思う。

戻ってみんなにメシメシ。
ひとつ乗り越えて、また誰とでもお散歩行けるようになってほしい。
私もまたひとつ、きみたちから教わったよ。
ひとつずつ、「だいじょうぶ」を足していけたらいいな。
番号じゃない名前を呼ばなくちゃね。


とっぷりと深い闇。空には満天の星 @18:00
心がパンパンで去り難く、涙も鼻水も流しっぱなしで
道に座り込んでいると、ちーちゃんやキジ白が交替で
話しかけて来てくれて、濃厚におもてなしいただいた。
辛いのはきみたちなのに、元気くれてありがと。
(photo:猫撮る)
a0180681_2131257.jpg

暗闇にたくさんの黒猫たちが走り回って遊んでいる。
犬たちも落ち着き、伏せたままこちらを見ている。
猫の足音だけが響く静寂。
豆かあさんは猫たちが眠り込んでしまわぬよう、
何度もボンネットを開けたり車の下を覗き込んで見張っていた。
放っておきながら見守りつつ、待っててくれてありがとう。


12月に集中して行ったワンコ地帯は丸ごと諦め、
猫を中心に17軒にてタイムアップ。
病院+ンコ沼で約3時間だからね…
今まで行っていなかった場所も覚えたし、また来るし、よしとしよう。

12月とは逆でこんなにも猫まつりだったのに、
私の心のど真ん中をぐっさり貫くのはやはり犬のことだった。
来るたびに異なる大きなテーマを突きつけられる。
それだけ問題が多岐に渡っているということでもあるし、
とても誰かに背負いきれることではないけれど、
せめて向き合って考えて行動することを止めないでいたい。
この村で起きている異常事態はここだけの問題ではなく、
この国全体の、世界全体の、永遠の問題であるはずだ。

死を尊ぶならば死んだように生きるのではなく、
生を阻まれても生きようとする命に寄り添っていたい。
無人の里山に嗚咽を吐き出し、切なる願いを彼方に叫び、
さみしさを振り払い愛しいひとの名を呼ぶ。
犬の声に自分の声を重ねる。
少なくともその間、私は顔を空に向け、走っている。
これからも銀さんと生きてゆくために、
今の私にできることはこれなんだと信じる。


3週間出番がなくヘソを曲げたカメラがフル充電から15時間しか働かず、
(寒かったから?)最後にバッテリー切れ。
猫撮るさんに撮っていただきました。
氷の上に這いつくばり、豆かあさんはヘッドライトで照らし。
我らが守護神・銀次親分 in 飯舘スノウ。
お見守りありがとうございました。
a0180681_21341233.jpg

村を出て電波を取り戻したところでカミ先輩が病院に電話して
小春の状態を聞く。
血液検査では臓器の問題は見られないものの、低体温と貧血がひどい。
傷の洗浄と消毒、乾いたら縫合の予定で退院の見込みも立たず。
少なくとも今夜そこはあたたかい。がんばれ小春。
Hさんのブログに恐ろしい報告があった。
野生動物だろうか、小春も、何が起きているのだろう。
きっとこれからも。


ついに実現、帰り道の自分給餌ムハムハ @佐野SA @22:00
みなさまからおすすめの佐野ラーメン。
なぜかオレだけミニカレー付き(常に)。
a0180681_2132125.jpg

高速代を半額にする時間調整のため、車内でしばしの仮眠。
栃木あたりから雪と雨。日中いいお天気でほんとうに助かった。
浅草に着き、カミ先輩の車を停めておいた駐車場にて
荷物を移し替えて解散。
そこから二人はそれぞれまだ1時間の道のり。
2:30には二人から無事到着のメールが届き、ようやくほっとして丸24時間。
忘れないうちにレポートを書き始めて眠れなくなり、朝日を迎える。
村でも同じ一日が始まる。


銀さんが旅立って最初の給餌行。
銀さんにではなく今も苦しんでいる動物たちのために、
という呼び掛けに応じてくださったたくさんの方々のお気持ちと応援と
差し入れを背負って、チーム銀次は再び立ち上がることができました。
どうもありがとうございました。
フードの購入費の報告は[こちら]です。


:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:+:

小春が息を引き取ったとの連絡が届く @本日17:00
やはり致命傷になってしまっていたのだろう。
旅立つとき誰の手もそばになかったことに変わりはないけれど、
せめて最後の三日間はあたたかい部屋で過ごした。
Hさんにだけ負担を押し付けるわけにいかない。
これからも、ああいう猫に出会ってしまったときどうするか、
自分の指針を持った上で現場で判断できるようになりたい。
それは東京にいても同じこと。
川に捨てられていた雲&龍を持ち込まれたとき、
「見捨てるなら自分で」と相手に言った。
3割以下の確率で風太を救えるかもしれなかった手術は拒否した。
銀さんのことも3ヶ月、外にいるままにした。
れんちゃんを抱えつつ自分のできる範囲を見極めるのに必要なプロセスだった。
村の状況ではそこまで時間の猶予がない。
クロのように、保護され入院した結果よいほうへ転ぶこともある。難しい。
それでも一つずつ目の前の命から、やってみなくてはわからない。
三日間いろいろ考えて、引き取るからしっかり治療をしてほしいと
病院に伝えようと決めたのは昨日だった。

昨夜ふじよさんが「小春ちゃんに春が来ますように」と
持って来てくださった寒桜の枝。春はまだ遠い。
これからも、小さくも大きいそれぞれの出会いに
名前をつけていきたい。
a0180681_17575128.jpg

[追記]
Hさんが、元気だったときの写真を載せておられました。
クロも回復中。[こちら

こちらは猫撮る写真、お借りしました。
「メーシー」てやって来るところ。かわいいね。
a0180681_21102178.jpg

[追記:1月25日]
埋葬してくださったHさんの報告[こちら
※痛々しい傷の写真があります、注意



Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

by ginji_asakusa | 2014-01-24 20:07 | お出かけ | Comments(9)

冬の猫 3:保護猫

ここまで順調で十軒目 @11:00
a0180681_21183013.jpg

最初に寄って来たキジ白が、ごはんも一口舐めたくらいで元気ない。
見ると体に傷を負っているようで、膿が滴り落ちていた。
カミ先輩が毛を分けて見るとかなり悪そう。
抱き上げたら白い膿がドボボボと吹き出してこぼれ落ちた。
a0180681_21183928.jpg

カラス避けネットも厳重で順調な餌場。
Hさんがいつも回っておられる場所なので電話してみると、
キジ白の傷のことはご存知なく、最近の怪我なのだろうか。
ともかくあとのことは引き受けるから病院へ、とのことで保護。
常に現れるので餌場の名称にもなっているサビ猫よりも前からいる猫だそうだ。
避妊済み。
a0180681_21185488.jpg

村には病院がなく、一番近い病院まで片道30分以上かかる。
ケージに敷いたペットシーツは膿でびしょ濡れになり、
車内には酸っぱい匂いが充満した。
病院がお昼の休憩に入る12時5分前に到着できてよかった。
目だけが吊り上がり、診察台の上で抵抗もできないほど弱っていた。
a0180681_21221327.jpg

毛を剃られてみると傷はかなり深くぽっかりと体をえぐっており、
内臓まで達していた。交通事故ではないようで、動物だろうか、
カラスだろうか。最初は小さかったかもしれない傷が一週間くらい経って
化膿して悪化したのかもしれない、と先生。
こうなった皮膚は再生しないそうで、洗浄して消毒して様子を見て
可能なら皮膚を縫い寄せる、麻酔が必要な手術、とのこと。
乗り切れるのか、その後また外に戻すのか、
いま私たちにわかることはあまりなく、病院に預けることに。

人々の生活が消え野生動物を始め自然のバランスも崩れているこの場所では、
怪我も病気も、こんな事態がきっと珍しくはなくなるだろう。
ひっそり草むらで死を迎える猫も多いだろうけれど、
上目のクロのように、このコのように、今日会わなければ
死んでいたかもしれない瀕死の状態でヒトの前に現れる猫たちは
やはり助けを求めているのだろうか。そんな時、どこまで助けるべきか。
通う頻度が高ければ会う確率も上がる。
自分の方針や「できる範囲」を決めておかなくてはならない。
元気に春を迎えられるように、小春(仮)と呼ぼう。


村まで戻っておむすび休憩 @13:00
小春を見つけてから2時間が経っていた。

気を取り直して、体力と気力が必要な次のお宅へ。[前回
最強の引き力の息子犬、この方のお散歩私には行かれません先輩よろちく。
と、か弱ぶってみる。いやほんとムリなの。
a0180681_1554153.jpg

二人が散歩に行ってる間に皿を洗ってメシと水の支度、
退屈しのぎにか、引きちぎらればらまかれた段ボールゴミの掃除、
そしてそしてほぼ地面全域を埋め尽くすンコ掃除の始まり。
日当りも水はけも悪く常にぬかるんでいるところに
気の遠くなる量のンコをプラス。それほど散歩も行けてないということか。
前回私たちがやってから(ンコ)、誰かがやったのか、まるでやっていないのか。
と考える意味もなく、ひたすらンコと取り組むしかない。

おふたりがンコを踏まない場所に留まっていられるよう、
豆かあさんがお相手を。思う存分飛びかかられてもいいように
ここでだけ100均のレインスーツを着用する。
二頭はなでられてうっとりおとなしくしなった。
a0180681_231519.jpg

凍った地面はシャベルでは掘れず、ほぼここのためだけに毎回持って来る
トングで拾うのも果てしない。全部のンコを取ってぬかるみを解消するまで、
一日中こうしている日があってもいいのだけどね。
まだ次があるから、どこかで終わりにしないとならない。

ちょっとはきれいになったよー
また掃除に来るからね。
a0180681_231947.jpg

カミ先輩のヒトドもきれいなターコイズ。
a0180681_232481.jpg

50分もかかってしまって 15:00。
近くでHさんと遭遇、猫缶一箱(54個入り)とドライ数袋を毎日の活動に寄付。
a0180681_21235359.jpg

Hさんがいちばん気にかけておられる餌場をご紹介いただく。
様々な置き場所や野生動物やカラスから守るため工夫が凝らされている。
ハシゴを上って屋根裏にも給餌。
a0180681_2235438.jpg

屋根裏の穴からジトーー
a0180681_2126150.jpg

Hさんの給餌は「毎日食べられんもん、かわいそうや」と
愛情たっぷりのスープごはん。
犬派のHさんがこの活動を機に猫たちにかけるようになった愛情は深い。
TNRした猫たちを冬場にリリースしなくてはならなかったことに心を痛め、
子猫たち含めて全員が冬を越せるよう責任を感じておられるのだ。
様々な種類のパウチを混ぜ混ぜ、あったかいお湯を加え、
さらにおいしいふりかけをプラス。
お湯の代わりに鶏ガラスープなど最高、とのこと。
a0180681_21285599.jpg

Hさんは神戸で阪神大震災を体験し、東日本大震災後に
原発被災動物たちの救済のため福島に移住して毎日活動しておられる。
1月17日、Hさんが書かれていた言葉。
1・17 忘れられない日
今日も飯舘村に行く
忘れられてはならない現実があるから

ブログも見ていてくださり、「銀次親分、残念やったね、
でもしあわせやったね」と言ってくださった。
「私も見送った犬たち何匹おるやろ。思い出すと今でも涙出ちゃうもんね」と。
銀さんは猫神さまになったのでお守りです、と年賀カードをお渡しする。


うたちゃんちでようやく12軒目。
お迎えありがとー お尻ぷりぷりだねー [前回
a0180681_2341182.jpg

いつもながら、近すぎてお顔が撮れないよ。
でもうたちゃんは全員にまんべんなくスリスリしてくれるので
他の誰かのところにいるときならぷりケツかシリアナが撮れます。
a0180681_373519.jpg

あとは食べてるときね。
食欲旺盛ですね… 太いし…
a0180681_391651.jpg

うれし立ち。
a0180681_3115641.jpg

お尻かわいすぎ。
a0180681_3131888.jpg

南天がたわわ。
さっきから写真がソフトフォーカスみたいになってるのは、
前の家のワンコのよだれがレンズにこびりついていたのだが、
これがなかなかよい。よだれフィルタ。
a0180681_2363183.jpg

続いてHさんたちが作ったカラス避けが機能している二つの餌場を回り、
三つ目は見つけられず、次の地域へ。
a0180681_2485644.jpg


つづく


Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

by ginji_asakusa | 2014-01-23 03:27 | お出かけ | Comments(9)

冬の猫 2:new face

はじめまして、のこのお方、ぬーーん
a0180681_564158.jpg

新登場といっても我々が初めて訪ねたということです。
かわいすぎるこのお鼻模様、一度見たら忘れられません。
名前は「ムク」、首輪にちゃんと名札が着いていたよ。
a0180681_562575.jpg

すばらしいおむすび(ムクだよ)。
a0180681_2082498.jpg

餌場は室内にあるけど待ちきれず外でムハムハ
a0180681_2095656.jpg

三毛さんも来た。
冬毛でまるまるですね(ということにしておこう)。
a0180681_20112348.jpg

寒いのも濡れるのも嫌いな猫は雪の上を歩いて肉球が濡れると
4本の足を交互にプルルって振るのがかわいそうだけどとてもかわいい。
a0180681_20123469.jpg

つららは風に吹かれるとこんなことになるんだ。
a0180681_20172247.jpg

続いてもはじめましてのお宅。
a0180681_20323096.jpg

激しいゴロスリで、喉を鳴らす音がまるで鳩のようなので
クルッポ(仮)と呼ぼう。
a0180681_20321473.jpg

餌場は台所に。
a0180681_20343537.jpg

ドライはたくさん盛ってあったのでウェットを差し上げます。
ぺろりとたいらげる。
a0180681_20403345.jpg

我々の声を聞きつけて屋根裏からドガガガと降りて来た(地震かとビビった!)
もう1匹の猫さんは近寄れず、扉の猫穴から恨めしそうーに睨んでいる。
a0180681_20401061.jpg

そのうち耐えきれず「帰れ〜はよ帰れ〜」と唸り始めたごめんよw
穴からおやつの焼きかつおを差し込むと、手だけ出して爪でグサッとえぐって
ちょびちょび口元に運ぶ。
その都度「いいからメシを置いて帰れ〜〜」と絶叫が始まったので、
ハイハイ帰りますよ。ウェットも凍る前に食べておいてね。

たぬたぬの家。[9月
初めて見たかな、子猫3匹。
a0180681_204497.jpg

黒タヌは姿を消して久しく、茶タヌは入院中、白タヌのみ。
a0180681_20442163.jpg

ヒロコさんからトッピングにと差し入れいただいた高級カリカリ・シーバ、
まさかの不人気まさかの手つかず!
高級すぎてなんだかわからなかったようです…
a0180681_20453162.jpg

汚染土の仮の仮置き場ということのようだ。
a0180681_20471350.jpg

雪で覆われた車道をてくてくと歩いて来た白黒猫とすれ違う。
Hさんのブログでよく登場していたチョビだ、
あの家けっこう遠いのにな、とカミ先輩が気づいた。
ごはんを持って近づくと逃げ、しばらく行くと立ち止まって待つので
追いかける、逃げる、を繰り返し、道ばたで尻まで雪に埋もれたりしながら
土手の上でおやつ(焼きがつお)を渡すことに成功ムシャムシャ。
そんなにハラが減ってたわけではないらしい。お散歩ですかー
a0180681_20475991.jpg

次のお宅、もみ殻の山の中にいたマリリン(仮)はゴロスリ。
あったかそうだね。
a0180681_21173891.jpg

鼻の左横のほくろがマリリン。
a0180681_2191796.jpg

上のほうから「メシだけ置いてとっとと帰れ」と白黒3匹。視線が痛い。
ハイハイ帰りますよぅ。
a0180681_2172337.jpg

つらららー
a0180681_218538.jpg

天然干し柿
a0180681_219345.jpg

凍る井戸
a0180681_2111119.jpg

凍る池
a0180681_2111579.jpg

流れていないものは凍っていたけれど、
粉雪がたまに舞うくらいで風もなく、それほど寒くなくて助かった。
ともかく美しい銀世界。時折の晴れ間が目に痛いほどまぶしい。
a0180681_2111137.jpg


つづく


Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

by ginji_asakusa | 2014-01-23 01:16 | お出かけ | Comments(2)

冬の猫 1:一歩

定休日午前3:00浅草集合、みなさまからご支援いただいた
犬猫用フードを積んでチーム銀次は飯舘村へ出発。
a0180681_342578.jpg

私は昨春から始めてまだ5回目、初めての真冬です。
本日は比較的あたたかいという予報。そのまま頼みます。

最初のポイント @7:25
猫たちはみな凍り付いた雪の上で震えて縮こまっている。
この猫さんは私が初めて来たときも最初に会った猫さん。
名前はお富士さん(仮)にしようかなー
a0180681_345576.jpg

食べに出て来てくれてうれしい。
a0180681_352057.jpg

銀サバさんおはよう。
離れてひとりで食べたいのね、どうぞ。
a0180681_353762.jpg

二軒目。[9月
おばさんヒョコに弱いの〜
とっとと去りますから、凍る前にお食べんさいね。
a0180681_371636.jpg

つららら
a0180681_373347.jpg

雪の上の足跡は、猫の出入りがあるかどうか、
直前にヒトが立ち寄ったかどうかわかって便利。
(5本指はアライグマかハクビシン?)
a0180681_311292.jpg

三軒目、猫は現れなかったけれどドライフードの袋を引き裂いた跡があり、
おなかすいてどうしようもなかった時期があったのかもしれない。

四軒目の犬、チビ。
納屋の一角には毛布が敷き詰められており、動ける範囲も広い。
12月以外の3回とも行ったけれどこれまでは全く近づけず、
一歩も近寄るなとばかりに姿も見えぬまま全力で吠えられっぱなしで
ハイハイごめんなさい、とメシだけ置いてピューと退散していた。
そんなチビにここまで近づくことができ、手からおやつを取ってくれた。
a0180681_381146.jpg

女性とならお散歩に行かれるようになったと聞いていて、
オレもいちおう女性なので連れ出してあげたかった。
でもリードを出すと後退して吠える。
おやつもあげたし、ごはんも食べたし、もう行かないよね…
と諦めて帰ろうとしたら、カミ先輩が「ほんとにいいの?」と
チビに声をかけた。

ほんとにいいの?
…いいわけないよね、行きたいよね。
知らないヒトを怖れる気持ちがいつも勝ってしまうけれど、
行きたいんだよね。
番犬としてはとても正しいのだろうけれど、
チビが守るべき家の機能はもうここにはなく、
繋がれたままでは立ち向かうこともできない。
お仕事はおやすみして、ワンコに戻っていいんだよ。
実は私も怖いんだよチビ、初めて会う同士、知らないワンコが
いつこの緊張に限界を感じて私の手や頭を噛み砕くんじゃないかと。
それでも私はこのために来たんだ、利用してほしい。
きみのいやがることはしないけど、無理はしなくていいけど、
ほんとうは、行きたいよね?

もう一度、チビに話しかける。いっしょに、行こうか?
するとチビがぐっと近寄って腕の中に入り、顔を舐めてくれた。
背後に隠していたリードをゆっくり取り出しても、もう逃げなかった。

行けたのです。
ワンコのこと何も知らない猫おばさんのこと、チビが信用してくれた。
a0180681_545338.jpg

どっちに行こうかチビ?
a0180681_0134298.jpg

一歩出たならそれはそれは楽しいのです。
飛ぶように雪の上を駆けるのです。
ほんのわずかだけれど、犬であることを取り戻す時間。
a0180681_552040.jpg

ンコも出るのです。
a0180681_19552228.jpg

チビの写真、8月のが1枚だけあった。
物陰から全力で威嚇しているところ。とても近づけなかった。
a0180681_0285151.jpg

得意気に帰還するふたり。(photo:猫撮る)
これまでのことが嘘のよう。チビといっしょの一歩、うれしかった。
一歩なのにサンポ〜 また行こうね。
a0180681_19521616.jpg

粉雪が舞っているけれど、散歩一回で体はぽかぽかになって一枚脱ぐほど。
このかわええ足跡、だーれのだ
a0180681_56853.jpg

マメちゃんです。雪の中を迎えに来てくれたョありがと。 [前回
a0180681_553739.jpg

いつもは少食のマメちゃんがいっぱい食べてくれた。
雪でおじいちゃんもあんまり来られないそうだから、おなか空いてたのかな。
a0180681_555614.jpg

寒いことを口実に、マメちゃん抱っこ&吸い。
小さな体は冷たくブルブルと震えていた。(photo:豆かあさん)
a0180681_19592663.jpg

首に巻いてるのは、あやこさんが応援のため編んでくれたヒトド(ヒト用モフド)。
チーム全員で着けて勇気百倍さ。私のは、しめ縄モフドと同じ毛糸。
銀さんがついていてくれるから、みんなともっと話せる気がするんだ。


つづく


Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

by ginji_asakusa | 2014-01-23 00:58 | お出かけ | Comments(3)

リアル銀次

今日はリアル銀次親分のお命日でした。
私の曾祖父です。お目にかかったことはありません。
a0180681_22245658.jpg

貫禄ありすぎな銀次さん、私がいちばん好きなのはこの写真。
6人くらいで入るパラソルを、日傘のように掲げておられます。
冗談でやるような茶目っ気は感じられないお顔ですが、
何事も堂々とやればオケーということなのかもしれません。
a0180681_22262658.jpg

こちらが銀次親分最後の写真だそうでして(左端のひとり巨体)。
a0180681_2232090.jpg

なぜならこのキャプション…
a0180681_22264943.jpg

この宴会のあとポクッと逝ってしまったそうな。母親よりも先に。
残された妻の「あんにゃろ…」という想いが滲んでいるようないないような
味わい深いキャプションです。
まぁそれはそれは豪快なお方だったようでして、
妻は常に陰で泣かされていたんですね。
どれだけ辛くて我慢していたかを切々と綴ったお手紙は、
帯留めや髪留めがしまわれた箱の底のビロードの下に封印され、
半世紀以上を経て8年前、我々によってようやく発見されました。

麻雀仲間に宇野千代、菊池寛、東郷青児、古川ロッパ、
松竹の映画スターたち、新進小説家たち、国会議員、などなど。
なんで知ってるか、っていうと、この方たち、昭和初期のある日、
雀荘にてまとめてガサ入れに遭いまして、盛大な見せしめとして
新聞一面を三日間ほど騒がせた面々。賭博ですね。
この新聞は今でも国会図書館などで見られるわけでして、
私もたまたまネットで見つけたのです。

何年前だかもう忘れましたが、何でも検索できるこの時代、
船でアメリカやドイツに渡っていた青年実業家・銀次親分の活躍が
どこかの資料に残っていまいか? とフルネームでワクワクと検索したところ、
ヒットしたそのサイト名が「昭和の事件簿」だったという驚愕…
なにやらかした…

検挙された錚々たる面々の中で、銀次さんのみ一般人だったにも関わらず、
この事件が銀次一家にもたらしたとんでもない修羅場が、
煽り気味に紹介されておりました。
「芝居にしたい」と言う方もいたほどドラマチック。
他人事として見れば「そりゃw たいへんだったねw」とゲラゲラ笑える話でも、
曾祖母のショックを想うとたいそう胸が痛むのでした。

とりあえず、サイト管理者の方に連絡をして
どこで新聞が手に入るか尋ねました。
管理者の方は国会図書館と教えてくださり、ご丁寧にも、
子孫の方々の迷惑になってはいけないから名を伏せましょうか、
記事を削除しましょうか、とも言ってくださいました。
で、親族一同で話し合い、銀次さんらしいし、ヒトを殺したわけでもないし、
とそのままにしていただくことに。
残念ながらそのサイトはもうないんですけどね。


これまでにも、命日にこのことを書くかどうか毎年迷ったのです。
銀次さんに怒られそうで、空からゲンコが降って来そうだったから。
でも今オレ怖いもんナシなんでね、ごめんなすってよ。
修羅場の詳細は書かなかったから許して。

銀次さんも、お仲間から「銀ちゃん」て呼ばれてたのかな。
あなたが突然いなくなってしまって、
みんなさみしかったんだよ、心細かった。
でもこうしてあなたの曾孫も浅草の地で、
あなたの跡を継いでなんとかやっています。
見守ってとは言わないけど、たまに覗いてやってください。
愛しの銀次親分へ。
a0180681_2318587.jpg



Gallery ef, Asakusa, Tokyo
旧ブログ『今週の銀次親分』

by ginji_asakusa | 2014-01-19 23:33 | 記念日 | Comments(8)


浅草ギャラリー・エフの看板猫・銀次親分の日々。


by 銀次親分

プロフィールを見る
画像一覧

検索

最新の記事

みさと、お見合い決まりました。
at 2017-03-23 11:08
家族募集中「みさと」
at 2017-01-15 22:22
仁義箱 2017 上半期
at 2017-01-01 00:01
年末年始営業のおしらせ
at 2016-12-28 15:20
ふりかえる 月夜の森15
at 2016-12-26 20:00
秋〜冬のイベント
at 2016-11-06 00:00
月夜の森 15
at 2016-11-01 00:00
徒歩々遠足 果樹園にて
at 2016-06-22 17:01
へなちょこ山岳隊
at 2016-06-05 18:48
路地裏のつぼみ
at 2016-06-04 22:22

ブログパーツ

© Gallery ef, Asakusa
All Rights Reserved.
無断転載禁止



:+ 初めての方へ +:

銀次親分の足あと

紹介メディア

さくらのこと

すずのこと
a0180681_1905934.jpg



:+ 飯舘村 給餌活動 +:

チーム銀次 徒歩々班
猫の手レポート
2014.7〜[こちら
a0180681_20591367.jpg

チーム銀次 出動班
飯舘村給餌レポート
2013.4〜2014.9
こちら
a0180681_19172133.jpg

犬猫牛たちのための
仁義箱 2016
報告[こちら
2016.12.26 更新
a0180681_513712.jpg


:+ 店頭販売品 +:

チーム銀次 手芸部
チャリティグッヅ
こちら
入荷情報
a0180681_22234855.jpg

『銀次親分物語』
全国書店にて
好評発売中!
感想まとめ[こちら
a0180681_18511967.jpg

オリプレ OLIPLE
100%バージンオリーブ
ナチュラルソープ
商品の紹介[こちら
a0180681_18252391.jpg

ポーレ・サヴィアーノ
写真集 "FROM ABOVE"
内容詳細[こちら
a0180681_18251669.jpg

以前の記事

2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月

カテゴリ

全体
日常
お仕事
イベント
おしらせ
紹介
報告
お客さま
手ぬぐい
遊び
季節
できごと
思うこと
記念日
生きるチカラ
お出かけ
動画
ブログ

最新のコメント

みさとちゃん、お見合いな..
by 栗ごはん at 09:34
まぁ〜〜! みーしゃん..
by ねこなで at 21:08
みーしゃん、みんにゃさん..
by ねこなで at 13:14
みーしゃんも他の猫さんた..
by 栗ごはん at 22:35
izumiさんの 心から..
by chigusano at 21:18
初めて「天鼓」さんの公演..
by ねこなで at 15:42
4公演に参加することがで..
by chilledstate at 23:50
蕾ちゃんにあったかいお膝..
by ちひろ&るなっぺ at 19:31
はじめまして。Twitt..
by あいり at 02:28
昨日はありがとうございま..
by みゆ at 16:47
1年前、毎日ブログをのぞ..
by 姫&りりー at 11:54
蕾ちゃん。 これから花..
by 栗ごはん at 22:56
いずみさんも、つぼみちゃ..
by ナホ at 22:52
つぼみちゃんに新しい家族..
by ハピママ at 13:57
レポありがとうございまし..
by ねこなで at 10:13

タグ

画像一覧

記事ランキング

ブログジャンル

猫
動物・ペット

お気に入りブログ

ボンちゃんと歌おう si...
くらしのギャラリーちぐさ
にゃいさん
Non solo 15 ...
日々是肉球
BAR エフ 浅草
CAFE エフ 浅草
横浜 豆やん日記
いるいなあずき展 特設ブログ

ライフログ